旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

再生

2015年04月28日 20時54分23秒 | Weblog

市民農園を管理している県の外郭団体に連絡をして明後日(来月5月)から農園を借りることにした。農園を借りるというよりも農園の一角を借りるという表現が相応しい。ゴールデンウィークから50平方メートルの畑を耕す。6年ほど前に2区画100平方メートルの農園を持て余した。50平方メートルあたりが自食用の野菜を育てるのには手ごろな広さだ。
野菜を育てながら体力をつけていくために畑を借りた。計画性はしばし新緑の白木山あたりに放り捨てて、まずは自然を楽しみたい。自宅から10キロばかり離れた農園は白木山麓の田園地帯にある。4・5百メートル先にはスーパー『ショージ』と農業資材の『コメリ』がある。農具はすべて農園にそろっている。芸備線にのって手ぶらで行くことだってできる。
畑の半分はウォーミングアップ代わりに、手がかからないサツマイモとジャガイモ、サトイモの栽培にあてる。夏場の主役は、トマトにキュウリ、ナス、インゲン、落花生とアスパラだ。これらの野菜に手をかける。今週の土曜から9連休に入る。長くサツマイモのみを栽培してきたという私の区画の土壌は痩せ衰えているはずだ。農園の管理人さんと協議して、土作りから始めることができるのであの土地を選んだ。2年ぶりのファーミングが連休のさなかから始まる。


休養

2015年04月27日 20時48分53秒 | Weblog

来週は木・金曜に休暇をとるので、ゴールデンウィーク後半は9日の連休になる。2月から3月にかけて2か月近く療養した。9日間の休暇は短い。一期一会という。濃淡の達成感よりも、さまざまな出会いと別れの彩の方が興味深い。


農園

2015年04月26日 18時52分19秒 | Weblog

黄緑が氾濫する白木山の麓に初夏並の日差しが降り注ぐ。登山道の入り口に向かって伸びた20数台の乗用車の列は静まり返っている。三田市民農園では10人ばかりの利用者が黙々と農作業に励んでいる。このゴールデンウィークから私も利用者になる。植える野菜を決めるために農園まで車を走らせた。わたしのファーミング(農業)は筋金入りだ。
自分が食べたい野菜を撒いて(植えて)育て、収穫して味あうという贅沢が目前に迫っている。この時代、好きな本を買って読むこと、好きな野菜を育てて食べることはもっとも安上がりな贅沢のうちのふたつだ。自分が選び育てたものを口にすること、自分が好んで買って読んだ書物を生の糧にすることは似通ってもいる。
農園にはバーベキュースペースがある。たとえば、採れたてのジャガイモやスイートコーン、ナスにアスパラを灼熱の太陽の下で食べる。いい肉をワイワイとほおばりながらトマトやキュウリをかじり酒を流し込む。想像するだけで往年の野性が戻ってきそうだ。この農園をどのように楽しむか、期待に胸がふくらむ。


三田市民農園

2015年04月25日 21時00分06秒 | Weblog

今週は平日の5日間が並べて運動不足だった。辻褄を合わせるために花金の夕刻を道のり2キロ足らずのフタバ図書ギガ高陽店まで歩いた。ここには数か月前から気に掛かっている本がある。田家秀樹著『小説 吉田拓郎 いつも見ていた広島 ダウンタウン物語』(小学館)だ。1ヶ月もすれば108円コーナーに移動するとみて購入は控えていたところ思惑は大いに外れた。この数か月というもの半値本として鎮座し続けていた。決着をつけておかないと誰かに先を越される不安がある。amazon、日本の古本屋ともに定価の半値で値をつけてているからだ。108円なら躊躇なく買う、917円は高い。堺屋太一の『団塊の7人 エキスペリエンツ』(日本経済新聞社)108円と谷崎潤一郎「春琴抄」(新潮文庫)216円とを加えて3冊にして損失感を紛らわした。
今日の午前、医院から戻って深い安堵感に浸りながら手にしたのが、たまたま「真理が女である、と仮定すれば、どうであろうか。すべての哲学者は、彼らが独断家であったかぎり、女たちを理解することにかけては拙かったのではないか、という疑念はもっともなことではあるまいか。」という序言で始まるニーチェの『善悪の彼岸』だった。午後になってのぞいたブックオフでは、「現代思想臨時増刊 『現象学』 知と生命」「現代思想1997年11月号 発達とは何か」、特集弔辞 鮮やかな人生に鮮やかな言葉という特別企画につられて「文芸春秋 2014年12月号」を買った。病みあがりの読書に衰えはない。昼前にかかりつけ医の先生から承認を得てファーミング(農業)に復帰することになった。逸る心を抱きながら畑の下見に行った。土・水・日照ともに申し分ない。このゴールデンウィークから土づくりに取り組む。車で20分だから気持ちを切り替えて野菜作りに没頭するには程よい遠さ、近さだ。幸運なことに病みあがりの足腰にも顕著な衰えはない。


現象学

2015年04月23日 07時26分42秒 | Weblog

久しぶりに遅い朝を迎えた。昨日帰宅すると木田元著「メルロ・ポンティの思想」(岩波書店)が届いていた。まるで岩波文庫のワイド版のように表紙が薄い。いかにも木田元らしい読みやすさを優先した装丁と作りであることに安心感を覚えながら目を通してみた。「眼と精神」「知覚の現象学」を買い求めて以来、メルロ・ポンティの難解な現象学と心理学の狭間で揺れている。また、未だにフッサール現象学の論旨が掴めないでいる。木田元さんの500ページに近い力作をかみ砕いてみることにした。フッサール、ハイデガーはそれからのことにしよう。


ゴールデンウィーク

2015年04月18日 20時40分26秒 | Weblog

新緑を訪ねて世羅台地まで足を延ばした。「せらワイナリー」は祭りだった。さまざまなアトラクションを見ながら、たまごごはんにアスパラのテンプラ2本、つきたての小ぶりなもちをふたつ食した。
プリウスはよく走る。平均燃費はリッターで25キロを超えた。先週、わが家の駐車スペースの工事が終わった。陽光を頬にうけながらそのまま公道から敷地にはいれたのがうれしい。

昨日、宅地建物取引士の法定講習に申し込んだ。この4月から宅地建物取引主任者から宅地建物取引士に名称が変わった。5月には名称が変わって初めての第1回目法定講習を受けて宅地建物取引士証の発行をうける。明日は岩手県人会の集会があって、あさってからゴールデンウィークの前哨戦に入る。ゴールデンウィークのいつ、休暇をとるか思案中だ。


擬古

2015年04月18日 07時57分40秒 | Weblog

陶淵明 

擬古 9首 其の七

日暮れて天に雲無く 春風、微和を煽ぐ。
佳人、清夜を美しとし、曙に達るまで酣(たのし)み且つ歌う。
唄竟(おわ)って長嘆息し、此れをもって人を感ぜしめること多し。
皎皎たり、雲間の月、灼灼たり、葉中の花。
豈に一時の好なからんや、久しからざるは当に如何すべき。

陶淵明全作品 詩124篇 文12篇のうちの一篇

 

 


減量

2015年04月16日 19時39分32秒 | Weblog

久しぶりに会う人たちから必ずといってよいほど「痩せたね」と言われる。昨年あたりの様との落差が尋常ではないのだろう。確かに2か月余りで体重が6キロ減った。日に摂取する塩分を5グラム以下にしたら、まず食欲が落ちた。炭水化物や脂肪、糖分に胃が反応しなくなった。無論「味がない」などとうそぶきながら、肉・魚に野菜は十分に摂取している。そうしたらこうなった。それだけの話だ。
だから、痩せたと言われるのは心外だ。わたしは痩せてもいないし太ってもいない。身長対体重比では理想体重を維持している。せめて「減量に成功したんじゃね」くらいの言葉をかけていただきたい。


贅沢な時間

2015年04月11日 19時41分12秒 | Weblog

贅沢な時間を思い浮かべる。新緑の別荘地で重厚な書籍を紐解く、好きな女性と歩いた砂浜、星が降ってきそうな里山、白浜の露天風呂から眺めた暮れゆく太平洋、インド洋を臨むバリの砂浜、灼熱の済州島、霧の白馬岳、五箇山の囲炉裏端などなど・・・。

 

「見果てぬ夢」騎士遍歴の唄

夢は稔り難く敵は数多なりとも
胸に悲しみを秘めて我は勇みて行かん
道は極め難く腕は疲れ果つとも
遠き星をめざして我は歩み続けん
これこそは我が宿命
汚れ果てしこの世から正しきを救うために
如何に望み薄く遥かなりとも
やがていつの日か光満ちて
永遠の眠りに就く時来らん
たとえ傷つくとも力ふり絞りて
我は歩み続けん あの星の許へ

福井峻訳「見果てぬ夢」<騎士遍歴の唄>
1985刊 「ラ・マンチャの男」パンフより

 


宅地建物取引士

2015年04月09日 19時23分57秒 | Weblog

区切りの3時間、3日、3週、3ヵ月、3年の3番目、3週の峠にさしかかっている。心身ともに快調・快適だ。
宅地建物取引主任者の名称が宅地建物取引士に変わったので、名称変更後では第1回目になる法定講習を受けることに決めた。取引士の資格者証をもらう。また、数ある資格の中から今秋は行政書士の資格取得に挑む。農閑期の余裕であれこれ考えを巡らせているうちに浮上した。


市街

2015年04月04日 19時26分04秒 | Weblog

今日は朝から庭の掃除や剪定に励んだ。早朝の雨でしょげていたユキヤナギは昼過ぎには頭をもたげた。赤紫のモクレンは一斉に数十の魅惑に満ちた花をつけた。書斎前のタツノヒゲを切りそろえて、バラを植え替えた頃、街が恋しくなって繁華街にでた。
三越広島で開催されている北海道物産展に寄った帰りに「並木通」を歩いた。今宵の雨で見納めになるかもしれない桜が気がかりだったので、平和公園まで遠回りをして桜に見とれた。広島の市街を満喫して陽が傾き始めるころ家路に就いた。
帰宅したら郵便受けにJhon Deweyの「LOGIC」が届いていた。手にズシリとくる1938年版のハードカバーだ。わたしが好きなタイプの本で重厚感がある。かなり気をよくしている。「世界の名著 デューイ 論理学 探究の理論」はすでに読み始めているものの、読解に苦戦している。


禁欲

2015年04月02日 23時14分55秒 | Weblog

体重が2か月で6キロばかり落ちて、買ったばかりのチェアが体に合ってきた。相も変わらず罹った疾病対策の食事制限が続いている。塩分が日に5グラム以下の減塩食だから食欲はふるわない。朝から晩まで空っ腹を抱えている。それでも腹いっぱい食いたいとは思わない。摂生に励んで現在に至っている。もう暴飲防食のあの時代に戻ることはない。「人事を尽くして天命を待つ」とは上手いこといったものだ。禁欲を旨としてこの食生活を続ける所存だ。今日も「リハビリが大変でしょう」と声をかけてくれる人がいた。「後遺症もないのにリハビリはないでしょう」と粋がってみせた。あの衝撃の日から今日でまる二か月が経過した。