旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

読書の秋

2013年10月31日 19時15分10秒 | Weblog

フッサール                                                  

以前からフッサールの「厳密な学としての哲学」を読んでおきたいと思っていた。蔵書があるフッサールの「デカルト的省察」(岩波文庫)から読んでみて、なお勢いが残ったら「厳密な学としての哲学」を買って読む予定にしていた。

ところが、今日になって「ブレンターノ フッサール」という固有名詞が口を突いてでてきた。そうだ、フッサールは世界の名著に収録されているはずだ。世界の名著の背表紙を追うと、あった!第51巻が「ブレンターノ フッサール」だ。「厳密な額としての哲学」と「デカルト的省察」に加えて「ヨーロッパの学問の危機と先験的現象学」が収録されている。

「厳密な学としての哲学」は著作が手元にないので読むのが延び延びになっていた。さっそく読みはじめた。世界の名著は解説がわかりやすいので、読み方を誤る不安がない。フッサールの師匠筋にあたるブレンターノの「道徳的認識の源泉について」も収録されている。


秋空のもと

2013年10月31日 06時26分34秒 | Weblog

秋の空の下できょろきょろと、まるでネズミかヘビのように地べたを這いずり回った。行ったり来たり、走ったり止まったり、右折に左折で方向は定まらない。時間を気にかけながら、がむしゃらに動くとみえてくるものがある。空気を突き抜けてゆく弾丸のように一直線にに突き進もうとする自分の心意気がそれだ。


セレモニー

2013年10月30日 20時40分30秒 | Weblog

明日は5連休の前日だ。仕事が引けたら本通り界隈をのんびりと歩く。散策に飽きたらシャレオのスタバに寄って、香ばしくてコクがあるコーヒーを飲んでから、フタバ図書とブックオフで本を漁る。いつもの週末のように、勤労から休養への橋を渡るためのセレモニーが明日始まる。


読書の秋

2013年10月30日 07時22分32秒 | Weblog

休養するなら、娑婆でざわめき立った心を鎮めることや鈍り始めた感性を研ぎ澄ますことにも配慮したい。「論語」「中庸」「大学」のうち、利に走りすぎてきたせいか「中庸」の境地がいまだに体感できないので一気に読み通してみたいと思っている。またケルゼンの「純粋法学」、ラートブルフの「法哲学」についても、気がかりな箇所を腑に落としておきたい。フッサールの「厳密な科学としての哲学」が気にかかっている。ポランニーの「暗黙知の次元」について理解しておきたい。深く読もうとすれば、それだけで5日間は必要だ。ああ・・・。


行楽地

2013年10月29日 21時15分40秒 | Weblog

仕事がひと区切りついたので、同僚の勧めもあって11月の1日から5日まで思い切って休養することにした。ハゼを釣って、生きの良いところでワタを取り出してから弱火で時間をかけて焼く。それからカチンカチンになるまで乾かしておくと、いい雑煮の「だし」になる。新年にふさわしい絶妙な味をひきだす。だから延ばし延ばしのハゼ釣りに半日。苅尾(臥竜山)の頂上付近にあるブナ原生林の黄葉を眺めるために半日、ついでに浜田まで足を延ばして晩秋の石見海浜公園の砂浜を歩いて1日。高速が開通して松江まで随分近くなった。松江城と足立美術館に大山で1日。津和野の北斎美術館に須佐のフォルンヘルスト、萩市で一日。玉造温泉、きらら多伎で2泊・・・、もはや5日間では足りなくなった。


転職

2013年10月29日 07時39分29秒 | Weblog

仕事の関係とはいえ毎日の「出会い」に胸が弾む。まるで旅するときのように新たな出会いは新鮮な空気を吸うような心地がする。作業服姿の経営者、ホワイトカラーの人事担当者、役員であれ、受付の女性であれ出会いにこころが弾んで揺れる。ひよっとしたら私にはこの仕事がむいているのじゃないかと思い始めている。リタイアしてから2度目の転職になる。こういう気持ちになるのは決まって組織に帰属して2年目を迎えるころだ。


血圧を下げる 血圧が下がる

2013年10月28日 20時14分42秒 | Weblog

ここ1年と数か月というもの間食はやめたしアルコールも疲れをいやす程度にひかえている、暴飲暴食はしない。加えて適度のウォーキングを始めた最近になって、ようやく体重が減り始めたと思ったら、今日の測定では明らかに血圧が下がっていた。下は1度目の測定で100をきり、上も160くらいだ。いまだに高めではある。それでも。「グレード2高血圧 中等症」しかも「グレード1高血圧 軽度」に限りなく近い。

日々の節制のたまものだろうと、かかりつけ医の先生の賞賛を受けた。3度の測定ごとの変動がやや大きいのは、良くいえばわたしがナイーブだから、悪くいうとわたしが小心者だからということになる。すっかりいい気分になって、このかかりつけ医の先生の指導を素直に聞き入れて体重をあと3キロ減らすことを心に決めた。


フード・フェスタ 秋祭り

2013年10月27日 18時40分26秒 | Weblog

バスを利用して広島城と中央公園で開催された広島フード・フェスタにでかけた。昼下がりに焼酎「赤霧島」のロックを飲み干して、焼きたての串焼きビーフ2本を平らげた。昼食には碓井中華の熱いラーメンをかきこんだ。フェスタを隅から隅まで歩き回って心地よい疲労感を覚えるころ帰路に就いた。

バスに乗る前に、そごう2階「カフェラ」でコーヒーとショートケーキをいただいた。店頭の腰掛で30分ほど待たされた店内は終始満席だった。甘いケーキと香ばしいコーヒーで疲れは吹っ飛んで、フェスタの会場で5人の知り合いに会ったことを思い出した。

自宅近くのバス停を降りると花火が響き渡った。そういえば夕方から真亀山神社秋祭りの前夜祭だ。おにぎり二個の軽い食事を済ませてから神社に行った。祭りの笛太鼓の音とメラメラ燃える篝火に魅せられてしばし境内の喧騒の中にいた。長利が残る9時前に神楽の太鼓の轟きを背に家路を急いだ。


徂徠 

2013年10月22日 07時26分58秒 | Weblog

二階の和室に「日本の名著」全巻を置いている。たまに、寝酒代わりに背表紙を一覧する。

ここ1週間は、毎晩のように荻生徂徠に手が伸びて、解説に当たる「国家主義の祖型としての徂徠」を昨日読み終えた。次は、「徂徠と中国語および中国文学」を飛ばして「学則」「弁道」に進む。

徂徠「弁道」の最終章は、「学問の方法論についていうと、思索が重要である。思索するときには、諸説がわれわれの補助手段になりえる。宋儒といえども補助手段のひとつに過ぎないという観点が重要だ。」(改竄)と結ばれている。今日の「寝酒代わり」が楽しみだ。


アケビ

2013年10月21日 19時53分39秒 | Weblog

1週間ほど前に渋柿の皮をむいて軒下に20数個を吊るした。昨日、三次の物産展でアケビを5つ買って食べた(すすった)。はじけそうな大栗を毎週10数個食べている。アケビにつるし柿、クリが揃うと秋を感じる。

アケビの皮とつるし柿、クリは似たような秋色だ。ひと月前から食べ始めたクリが姿を消すと、里の秋は近い。ススキの穂が勢いを増す。


今日の新書9冊

2013年10月20日 16時54分50秒 | Weblog

3週間ぶりに新書を漁った。教育に関連して菅野仁著「教育幻想」、山田史夫著「孔子はこう考えた」(以上ちくまプリマー新書)、大山くまお著「名言力 人生を変えるためのすごい言葉」(ソフトバンク新書)、就労に関連して大庭健「いま、働くということ」、豊田義博著「就活エリートの迷走」(以上ちくま新書)、香川晋平著「東大卒でも赤字社員 中卒でも黒字社員」(アステ新書)、カウンセリングに関連して大住誠著「ユング派カウンセリング入門」(ちくま新書)、寝酒代わりに半藤一利他著「歴代陸軍大将全覧 明治編」(中公新書ラクレ)、経済脳の働き具合を確認するために、20年前から読み続けている岩田規久男(現 日銀副総裁)著「景気ってなんだろう」(ちくまプリマー新書)を買った。これでまた帰宅後の楽しみが増えた。それにしても、ちくまプライマリー新書の装丁には夢がある。手にして、見入って、感心した。


もう一度人生を カップス

2013年10月20日 09時51分49秒 | Weblog

もう一度人生を   

もう一度 もう一度人生を
あまりにむなしく 過ぎていった
指からこぼれる砂のよう
踏んでも 踏めない影のよう

道端に 小さな足跡を残して
すりきれた古い靴よ
歩くのに疲れて 傷ついた私に
新しい靴をおくれ

もう一度 もう一度人生を
涙と愁いの月日だけど
何処かに 落して来たらしい
自分をさがしに でかけたい

道端に 小さな足跡を残して
すりきれた古い靴よ
歩くのに疲れて 傷ついた私に
新しい靴をおくれ

もう一度 もう一度人生を
遅くはないのさ 今からでも
何処かに 落して来たらしい
自分をさがしに でかけたい

     ザ゛・ゴールデンカップス 


作詞:なかにし礼
作曲:鈴木邦彦


秋深し

2013年10月19日 18時03分45秒 | Weblog

すき焼きにワインですきっ腹を満たしてから10時ころに床についた。午前1時過ぎに目が覚めて渇きをおぼえたので大きめのみかんふたつで喉をうるおした。珍しく眠気をもようさない。明け方まで「太祖王なんとか」という儒学を地でいくような韓国のドラマをみていた。

仕事を離れたら思考力が低下し始めているようだ。明け方から眠りについて9時過ぎに目が覚めた。快調だ。昨夜から明け方にかけての迷妄もすっ飛んだ。そういえば今週の4日間は、睡眠がとれないほど頭の中で試行錯誤を繰り返した。

日中は庭木の伐採と選定で3時間ばかり汗をかいた。久しぶりにチェーンソーも使った。意欲がモリモリと蘇ってきた。考えすぎると碌なことがない。迷ったときには汗をかくに限る。時間がたてば90パーセントの懸念は杞憂に終わるのだ。