畑のつぶやき

畑や田んぼの作物の生育や農作業の報告
農家の暮らしの日記
田畑を取り巻く自然の移ろいの描写
食、農への思い

団子虫。

2008-10-21 19:53:27 | 農作業
10月21日  いちじ 

暖かい一日。ハウスの中の作業には、暖かすぎる。
草を片づけて、カキガラ石灰を撒いて耕す。豌豆を植えるところにマルチを張る。
ホウレンソウとカブを蒔く予定だったが、あまりに多い団子虫。この状態で種を蒔いても、発芽したところを、かなり食べられてしまう。対策をしてからと思い、施肥も中止する。
明日、一作業追加だ。灯油バーナーの出番だ。可哀そうだが、炎で焼き殺して、密度を下げるしかない。他の虫にも災いは及ぶが、しょうがない。ただ、草を取って一度耕しているから、団子虫中心に処分できるだろう。
野菜作り、時にはこんな無慈悲なこともしなければならない。団子虫も、適当の数ならば、少しだけの被害で済むから、あえて、対処する必要はないのだが。

そろそろ、コスモスも終わる


玉子焼

2008-10-20 19:48:54 | 食、農への思い
10月20日  ときどき 

非食用として、政府が販売した汚染米が、食用として流通されて、大問題になった。
汚染された輸入米を、工業用として入手し、偽って、食用として販売した業者は、問題外である。購入した側は、「被害者」なのだろうか。完璧にだまされて、購入した、被害者もいるだろうし、数も多いかもしれない。しかし、汚染米とは、知らなかったとしても、安い輸入米として購入した業者はいるだろう。そして、国産の米と混ぜて使った業者もいるだろう。
米を原料として、粉や酒、焼酎に加工する業者は、国産米でも輸入米でもよいのだろうか。日本酒も焼酎もビールも、原材料の表示は、ただ、「米」、「米麹」とだけしか表示されていない。煎餅などの米粉を使う食べ物も、そうだ。
日本酒や焼酎は、日本の米で造られていると思っていたのは間違いだったことが、この問題で、明らかになった。それは、良かったと思う。はかない幻想は持たないで、夜の晩酌をしようと云うことだ。
それ以上に、驚いたこと。
学校給食の玉子焼に、この汚染米が使われていたことだ。玉子焼が汚染されていたことでなく、玉子焼に、米が、(米粉だろうが)使われていたことに、おどろいた。報道でも当たり前の様だったから、玉子焼に米粉を使うのは当たり前のことなのだろう。
寿司でもギョクは、米でサンドイッチされているのかも。
これは、「食」の危機である。

模様替

2008-10-19 18:40:59 | 暮らし
10月19日 

作業場の模様替え。作業する機械の配置を変える。増築したりして、スペースは変わったが、機械はそのまま。だから、無駄な動きが増え、重い物を抱えて、歩くことが多かった。
コメの精米機は一番奥の板の間に置いてあった。以前は、秋にまとめて籾すりをして、玄米を板の間に積んだり、貯蔵缶に入れて、保存しておいた。当然、精米機は、米の貯蔵場所の近くに置いていた。けれど、低温貯蔵庫を入手して、5年近くになる。貯蔵庫は1,5坪あるから、土間に置くしかなかった。米の貯蔵場所が変わり、精米機は遠くなった。精米するたびに、「ああ、無駄な動きだ」と思ってはいたが、精米機を動かすことなく、過ごしてきた。
しかし、ついに、動かすことに決めた。30kgのコメ袋を抱えて歩くのに疲れてしまったから。そう、歳をとったからである。無駄な動きと思っても、苦もなく、動けている時は良いが、それが、しんどいと思うようになったから。
貯蔵庫のすぐ脇を片づける。棚も作り、整理して、機械を置く台を作る。土間に直接置かないように。電気の差し込みも増設。材料を購入しに出かけたりもして、結局、一日仕事になる。しかしこれからは、米袋を抱えて歩く距離は、一割位で済む。楽になる。

食品

2008-10-18 18:25:16 | 食、農への思い
10月18日 

予報に反し天気はあまり良くない。一日、どんよりとした曇り基調。午後には、雨にはならないが、車のガラスに、小さな水滴。
昨日に引き続き、借りているハウスの周りの草刈り。および、中の草取り、片づけ。来年の、三月、四月の野菜の端境期に収穫できるものをなんとか、確保するための、作付けをこれから行うため。

昨日、「輸入食品」が、食を危険にさらすことに、中途半端に触れた。
ちょうど、NHKが世界の「食糧危機」を、特集していた。我が家は、途中で「鬼平」に変えてしまったが。
この食糧危機も、食べ物である「農産物」を、商品として、世界的に流通させたことに、基因していることが、具体的に報じられていた。さらに、実際の「物」でない、虚構の「信用」と云う商品にまでしてしまう、巨大資本のうねりに、世界が包みこまれていく現実が、示されていくのじゃないかと思った。
日本の今までの政治は、この流れを推し進める方向にしか、作用しなかったと思う。個々の政治家の、農村票欲しさの、「農業を守る」と云うアジテーションは別として。
そして、いわゆる、国民もほとんどが、今の「食の危機」、「食糧の危機」の到来に、抵抗するどころか、手を貸してきたのが、この半世紀でなかっただろうか。

夜が長くなってきたので、こんなことを、また考えるようになった。

輸入食品

2008-10-17 19:33:22 | 食、農への思い
10月17日  ときどき 

またまた、輸入された冷凍野菜が、農薬で汚染されていたと、大騒ぎになっている。これは、野菜の生産地で、生産過程での農薬の残留ではないようだ。とすると、加工のどこかの過程で、意図的に農薬をふりかけた犯罪的なものだろう。野菜の生産、農業の問題ではない。私たちの食べ物が、商品として、加工され、流通されるという、さまざまなプロセスを通過する、複雑さが生み出す、落とし穴のようなものだ。
今のような、食べることを続ける限り、これからも、起きてしまうような気がする。

ソラマメ播種

2008-10-16 18:37:42 | 農作業
10月16日 

秋らしい快晴の一日。
ソラマメの播種をする。種は3L用意する。1L当り260~70粒あるから800近い数になる。土を入れてあるポットに一粒づつ差し込んで行く。ただただ時間が過ぎてゆくだけの、根気のいる作業。苦手の作業の部類だ。播種したポットは、トレイのまま、並べて、たっぷり水をかける。



土を入れておいたポット全部に蒔き終えたが、種が60個位余ってしまう。もう夕方になり、疲れてしまったので、明日の仕事に、回してしまう。種まき後は、ナメクジや、アブラムシを避ける為、パオパオをべた掛けしておく。



午前中は、畑に行き、春からそのまま放っておいた、マルチを片づける。草に覆われてしまい、時間をかけての片づけ。すぐやっておけば、何のことはないのだが。時々、こんな馬鹿げた作業をやるはめになる。


間引き

2008-10-15 17:56:49 | 農作業
10月15日  のち 

野菜作りで、間引きは大事な作業だ。種まきを少し密にしておいて、育つにしたがって引き抜き、最終的に適度の間隔にしていく。例えば、大根は15cm間隔に、二粒づつ蒔いておく。一回目の間引きで一本づつにする。この時は大根はまだ太っていない。しかし、葉っぱは伸びているので、菜っ葉として食べるし、食べてもらっている。大根の葉には、カルシウムが多く含まれているらしい。茎も細くやわらかなので、おいしく食べれる。
二回目の間引きは、大根が、2~3cmに太った頃から、この時は、細いが、大根も葉っぱも使ってもらう。煮食には、まだ甘みもなく向かないが、サラダや塩もみでは、大根として使える。汁の具としてもまあまあだ。
当然、間引きの量が多ければ、我が家のニワトリの、大好きな緑飼になる。
今日の野菜便には、間引き大根と、間引きニンジンを使う。山東菜、ミズナ、チョウホウナも間引きながら収穫。少しづつ、秋、冬モードに変わりつつある。

午前中は、畑で、そんな作業。
午後は、ソラマメ育苗培土を作り、ポットに入れる。300ポット位。
エンドウ類の種蒔を70ポット。ハウス用に蒔いておく。

月下美人 (二)

2008-10-14 19:30:00 | 暮らし
10月14日  のち 

雨になる予報。午前中は晴れる。昼食中に急に曇ってきて、雨がぽつぽつ。予定より早い。あわてて、ニワトリの餌を取りに行く。紙のコメ袋に入れて来るから、雨は大敵。
午前中に、ソラマメ育苗用のポットに土入れ。500ポット位入れる。ただ土をすくってポットに入れる単純作業。あくびをかみしめ、眠気をこらえながら。

しつこく、もう一つの蕾を、追いかけてみた。二時間ドラマを久しぶりに見ながら、濡縁に降りた。13日の夜のドラマを!

17時30分ころ、蕾が膨らみかけている。昨日の経験から、今日、開花するのが分かる。


19時40分ころ、食事の支度が終わり、写す。


20時50分ころ、今日は起きていようと


22時10分ころ、だいぶ開いてきた


22時50分ころ、二時間ドラマも終わり、起きている限界に


そして、再び、朝。5時30分ころ


日の出、そして陽が昇ると、7時過ぎにはしぼんでしまった。

月下美人

2008-10-13 19:43:30 | 暮らし
10月13日  ときどき 

昨晩、月下美人が花を開いた。連れ合いが育てているもので、今年初めて蕾を付けた。夏に、一つ蕾を付けたが、見落としてしまったそうだ。蕾を見て、まだだろうと思っていたら、朝にはしぼんでしまっていたそうだ。それで、今回は早めに、濡縁に持ってきておいた。秋も深まりつつある、今、二つも蕾を付けている。
昨晩、その一つの蕾が膨らみ始めている。今日か明日には咲くだろうと、話していた。で、「篤姫」が終わって、どうかなと、縁に出てみると、開き始めている。5~6分くらいだろう。





フラッシュをたいて


布団に入って、一時間後位に、満開を撮ろうと思ったが、目覚めることなく、朝になってしまっていた。残念なことをしたと、思っていると、犬の散歩に出た連れ合いが、「まだ咲いている!」

朝まで、咲いていてくれた。


花の命は、数時間と聞いていたが、秋になり、かなり涼しいから、咲き続けてくれたのだろう。
そして、もう一つの蕾。楽しみだ。


と、思っていたら、その蕾、今日、開きそうだ。今つぼみが膨らんでいる。やはり、月下美人の花。満月に似合うのだろう。

作業。畑の草刈り。ソラマメを植える準備をするため。ソラマメの育苗用の培土つくり。



端境期

2008-10-12 18:13:11 | 暮らし
10月12日  のち 

ひんやりした空気は、秋本番を感じさせる。日中の太陽の陽は汗ばむほどだが、日陰や、朝晩はじっとしていると、冷たく感じるほど。
畑で、山芋や、キクイモを掘ってみる。やはり、まだ早い。小さめだし、いかにも、まだ若すぎるはだ色だ。ニンジンは早く間引かなければならない。太っているもので、1cm位だから、まだ使えない。大根も、間引かなければならない。こちらは、葉っぱが20cm位に伸びたから、葉物として使えそうだ。
夏野菜が、急に採れなくなってきたから、しばらく、野菜が少なく大変だ。季節の変わり目はどうしても、野菜の種類も、量も少ない端境期になってしまう。うまくつなげたいのだが、毎年反省ばかり。春と夏の終わりの、田植えと稲刈りが、大きなウエイトを占めるから、どうしても畑が二の次になるせいでもあるが。

何とか育ったニンジン


大根の葉っぱもパオパオに守られて、それほど虫に食われず、菜っ葉として使えそう。


午後は、ブロッコリー、カリフラワーの定植。トンネルかけ。夏野菜の支柱片づけ。