６１２ 風邪引きの日

※　「大衆玉一喫茶」　市場側入り口。
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朝ふとんの中で目覚めると、昨夜寝しなに飲んだパブロンのせいか意識が朦朧としている。
まだ眠いのと寒いのもあり、そのまま昼過ぎまで寝てしまった。

１２時近くになって下へ降りる。
Ｎが大島さんのパンをたくさん買ってきてくれていたので、４つほどペロリと食べた。
その後またパブロンを飲むが、Ｎが私のクスリの飲み方を見て笑う。

いつ頃からだろう、私は冷たい水を飲むとき　‘溺れそう’　になるのだ。
ゴクゴク飲むとすぐに呼吸が苦しくなり、コップから口を離しては　「ハアッ　ハアッ」　と荒い息をつく。
ゴクゴク・・ハアッハアッ、　ゴクゴク・・ハアッハアッの繰り返しで、まるで息つぎのヘタな水泳初心者のようだ。
そう言えばかなり以前、「私、顔を洗うとき溺れそうになるのよ」　と言っていた友人がいた。
その時は　（フーン、変なの）　と思っていたが、年月が経った今、自分の方がずいぶんヘンになってしまった。

３時までソファーに寝転がって本を読んだり眠ったり。
その後７時までレッスン。
クスリのせいで終始フワ～ッとしていた。

もうすぐ　「渡る世間は鬼ばかり」　が始まる。
シャキッとして見なければ。


おわり