ルンルンピアノ

ピアノ教室の子どもたちとの楽しい毎日。。。。。。

609        春雨

2007-03-05 22:14:24 | Weblog
※普光寺境内にて。
梅の枝に光る水滴が美しい。  クリック♪


きょうは天気予報どおりの雨。
きのうの初夏のような日差しが信じられない。
午前中ふぁみりい劇場の事務所に寄ったあと、どこか近場へ行く事になった。
こんな天気なので 「あいあいパーク」 にでも行こうかと山本へ向かう。
あいあいパーク ←クリック

山本の太鼓亭でお昼を済ませて外へ出ると雨が上がりかけていた。
せっかくなので、予定変更して西谷まで足を伸ばすことにする。
ところが長尾山トンネルを抜けた頃から雲行きが怪しくなり、間もなくザーザー降りとなった。
が、引き返すのもなんなのでそのまま行く事にする。

「道の駅 猪名川」 の途中にある 「普光寺」 に差しかかる。
大きなワラジのぶら下がる山門脇の畑に、黄色い菜の花が咲き乱れているのが見えた。
「ここで降りようか?」
「うん、そうしよう」

境内に着くと相変わらずの雨だ。
ジャンパーをはおり空色のカサをさしてクルマから降りる。

人影のない境内で、本堂の屋根や観音像がネズミ色に濡れて光っている。
ふと、そのそばにひっそりと佇む五輪等が目に入った。
今まで何度も来ているのに、きょう初めて気づいたのが不思議だった。

雨に濡れそぼった五輪等はずいぶん古いものに見えた。
そばの立て札を読むと、南北朝時代 (1350年頃) に立てられたもので、波豆産石材では最も古いものとの事。
Nが一生懸命に写真を撮っていた。

境内の隅には小さな池がしつらえられ、可愛いピンクの梅が枝垂れている。
花のついていない枝先を見ると、透明な丸い水滴がいくつもブラ下がっていた。
しっとりとした緑のコケを背景に、水晶のように美しく輝く水滴。
カサを傾けてビショビショに濡れながら写真を撮った。
何もかも忘れ、(きれいだなぁ) と思いつつシャッターを押す。
上手く撮れていようがいまいが関係ない至福の時だ

しばらくして辺りを見回すとNの姿がない。
表のハス池の辺りに出ると、山門近くまで下って菜の花を撮るNの姿が小さく見えた。
雨はいっこうに止む気配もなく降り続く。
黄色い菜の花畑の向こうを黒いアスファルトが横切り、その奥に広がる田畑のうしろには、雨でうすいグレーにけぶる山々が連なっている。

ボンヤリ眺めているうちに段々寒さが身にしみてきた。
服もズボンもずぶ濡れで手もかじかんでいる。
菜の花畑を撮り終えたNが境内に戻ってきたので急いでクルマに乗り込む。
ビッショリのジャンパーを脱いで助手席へ座りホッとひと息ついた。

長尾山トンネルを抜け、途中ケーキ屋さんに寄ってシュークリームを買う。
段々晴れてきて、家に帰りついた時には青空が見えていた。


春の雨もいいものだなと思った


おわり

コメント (2)
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608      間違って疲れた1日

2007-03-05 00:48:34 | Weblog
※富松 (とまつ) 神社、ジーンズの男性の手の位置が気になる。
もしかして正式な姿勢 (配置) なのだろうか。
クリック♪


午前中の将棋教室が済み、お昼ごはんを食べたあと家を出る。
暖かそうだったので初めて上着なしで外へ出てみたが、上着どころか半袖Tシャツ1枚でもOKなぐらいの陽気だった。
久しぶりでバスに乗ってみようと思い、宝塚警察署前バス停まで歩く。
途中ツタヤに寄って両替ついでに文庫本を購入 ( 『面白いほど人を見抜ける 「血液型」 の本 』 )
ちょうど 「阪神 尼崎行き」 というのが来たので乗り込む。
よく分からないので、取り合えず終点まで乗っていこうと決めた。

バスの中はとても蒸し暑く、前の席に座っている赤いセーターを着た女性はハンカチでしきりに汗をふいている。
毛皮付きの厚ぼったいコートを着込んだおじいさんもいたりして、季節の変わり目は大変だなぁと実感。

のんびり気分で乗っていると、「次は武庫之荘駅西口~」 のアナウンスが耳に入った。
先日のブログで、「阪急今津線」 と間違えて書いた 「阪神武庫川線」 が思い浮かぶ。
あれからネットで調べてみると、結構ローカルな路線で面白そうだったので、(丁度いいや! 行ってみよう) と思い立ってバスを降りることにした。

バス停のそばにいた女性に電車の駅を尋ねると、「ずっと真っ直ぐ行って2つ目の信号を右へ曲がったところですよ」 と教えてくれる。
日差しをさけて歩くと、汗ばんだ体に心地よいそよ風。
しばらくルンルン気分で歩く。

大通りにさしかかると、「七の橋」 と書かれた小さな石橋を発見。
珍しいので写真に撮ると、そこから駅までの水路沿いに同じような感じで石橋が並び、それぞれ 「六の橋」 「五の橋」 「四の橋」 「三の橋」 と続き、駅前がちょうど 「一の橋」 と 「二の橋」 になっていた。
(帰宅して調べてみると 「十七の橋」 まであるようだ)

到着してホッとしながら駅舎を見上げると、「阪急 武庫之荘駅」 と書いてある。
(エ?? ちょ、ちょっと待ってよ  阪急~?????)

乗ってたバスが阪神バスだったから、てっきり最寄も阪神電鉄だと思い込んでいたのだ。
ちょっとガッカリしたが、せっかくここまで来たのだしと思い駅前の地図を見る。
そう遠くないところに 「富松城跡」 というのがあるようなので、そこへ行ってみる事に決める。

電車の線路沿いに歩き出してしばらくすると、ハトにエサをやっているおじいさん達がいたので道を尋ねてみる。
「ああ、富松城ねぇ、あんまり何もないけどねぇ」 と言いつつ、親切に道順を教えてくれた。

時折りそばを茶色い阪急電車が駆け抜けていく。
しばらくすると、線路の向こう側から元気な野球の声が聞こえてきた。
建物に、「市立尼崎高等学校」 と書かれている。
線路沿いのフェンス際には、ネギや菜っ葉の植わるプランターがズラッと並んでいる。
この辺りの路地に住んでいる人達が世話しているものだろう。
春の光をたっぷりと浴びて元気な葉を伸ばしていた。

ここから道が入り組んでいてちょっと迷子になりかける。
たまに行きかう人に確認しつつどんどん歩いていくと、ようやく前方にそれらしき茂みが見えてきた。

到着してホッとしながら見上げると、そこは富松城跡ではなく、「富松 (とまつ) 神社」 だった。

(アレェ~?!)

ドッと疲れが出る。
急に足まで痛くなってきた。
何とか気を取り直して境内に入ると、ツヤツヤとエビ茶色に塗られた立派な拝殿があった。
1人でお参りをしていた年配の女性に声をかける。
「あの、富松城跡というのはどの辺ですか」
「ああ富松城ね。 そこから出て大通りまで行って、ちょうど四つ辻の角のところがそうですよ」
「近いですか?」
「ええ、そんなに遠くないですよ。 でも行ってもな~んにも無いですよ」

先ほどのおじいさんと一緒のセリフだ

「でもね、ここの宮司さんが一生懸命保存の運動をされているので、ぜひ行ってみて下さい」
「ハイ、じゃあ今から行ってみます」
「気をつけてね、楽しい時間をお過ごしくださいね」

実はもうかなり足も痛くノドもカラカラでマイっていたのだが頑張って歩き出す。
途中やっと自販機を発見。
ヤレうれしやと見ると、全部 「HOT」 ばっかり 
ガッカリして歩き出すと、ほどなく四つ角に差しかかった。

左手は笹や椿が生い茂るこんもりした雑木林になっている。
(ここかな) と思いながら角を曲がるとすぐ、『中世の富松城跡を守ろう』 と書かれた看板が揚がっていた。
説明文によると、尼崎城・伊丹城・越水城(西宮市) の中間に位置する戦略上の要地で、天守閣や階層のない平城だったらしい。
今では土塁と堀の一部を残すのみとある。
辺りをグルッと見てみるが、杭が打ってあり入れないようになっていた。

小さな雑木林をしばらく眺めたあと、(さあ、ここからどうやって帰ろう・・) と考える。
ここまでかなりの道のりだったので、もう1度同じ道を引き返すのはゼッタイにイヤだった。
バス停があるので近寄って見てみるが、全然知らない路線のものだ。

(どうしよ~、もう歩けないよ)

キョロキョロすると、そばの業務スーパー前に自販機があった。
(ラッキ~) と駆け寄る。
今度はちゃんと冷たいお茶があった。
小さいのを買ってゴクゴク飲むと途端に生き返った♪

スーパーから出て来た子連れのお母さんに駅を尋ねると、来たほうと別の道を教えてくれた。
言われたとおりに歩くと、今度は迷うことなく駅に到着出来た。
パンを買って電車に乗り込みホッとする。

家に着くと4時を回っていた。
腰と足がたまらなく痛い。
日頃の運動不足を痛感する。
富松神社 (サイト内に富松城跡のページもあり) ←クリック

夜、行方不明 (?) だった息子が帰宅。
ロイヤルホストで祝杯をあげた

おわり

コメント (9)
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