ルンルンピアノ

ピアノ教室の子どもたちとの楽しい毎日。。。。。。

607      蓋山西とその姉妹たち

2007-03-03 23:46:39 | Weblog
※ 監督のサイン入り本 「蓋山西」 
クリック♪


午前中レッスン (姪の) だったが、何年かぶりでヒステリックになってしまう。

「♪ ウン チャンチャチャーチャン」
「違うよ、そこのリズム」
「 ウン チャンチャチャチャン」
「違うよ、♪ ウン、チャンチャチャアンだよ」
「 ウン チャンチャチャーチャン」
「違うってば! チャチャアン、はい、もう1度」
「チャチャーチャン」
「よく聴いて!!  チャンチャチャアン。 「アン」 を言いながら弾いてごらん」
「チャンチャチャン」
「アンが聞こえないよっ!  もう1度っ!」
「チャンチャチャン」
「だめぇーーーっ!!  「アン」 が全然聞こえないっ!! そんなんじゃいつまでたっても出来ないよっ」

イライラの1番の原因は 「生徒が弾けない事」 でなく、「適切な指導が出来ない」 自分に対しての歯がゆさだ。
発表会を前にアセり気味の私に今1番必要なのは 「落ちついて根気よく」 「具体的に解かりやすく」 だと思う。
これをしっかり頭にたたきこみ来週からのレッスンをガンバロウ

夕方から、ピピアの和風ホールで上映の 『蓋山西 (ガイサンシー) とその姉妹たち』 を観に行く。
日本軍の性暴力によって人生を台無しにされた中国人女性たちの半生を追ったドキュメンタリー映画だ。

班忠義 (パン・ツォンイ) 監督による40分ほどの解説のあと本編の上映となる。
「ガイサンシー」 とは 「山西省一の美人」 という意味で、この映画の主人公の俗称である。
山西省の省都・太源からさらに120キロの山奥の貧しい山岳地帯。
日中戦争当時この貧しい小さな村で、旧日本軍による信じられないような悲惨な性暴力が行われていた。
その実態は耳を塞ぎたくなるような熾烈なものだった。
ガイサンシー ←クリック

班忠義監督は言う。
「日本人はあまりにも知らなさ過ぎる、平和過ぎる」
「国も、もう少し色々な事実を知って認めた上で ‘美しい国’ を築いて欲しい」

上映後、涙でグショグショになりながらフロアへ出ると、受付で本の即売が行われていた。
班監督がその場でサインをしてくれるらしい。
真っ先に行って本をつかんで渡すと班監督から 「オナマエハ?」 と聞かれる。
涙でグチャグチャの顔で 「モリです」 と答えたあと、受付嬢にお金を払おうとして財布をあけると・・・

(足りない!  800円どーしても足りないっ!!)

う~~~ん、どうする・・・断ろうにも監督はもう私の名前を書き出しているよ。
ルンルン ピーンチ

そこで小さな声で受付嬢に、「あの、ちょっとお金が足りなくて・・今これしか無くて (千円札を2枚出しながら) あとで払いに来ますから」
受付嬢は困惑した表情で、「いいですよ、お金はあとでも」 と千円札を返そうとするが
「いえっ! きょう中にきっと払いに来ますから・・本もそのとき頂きますから」 と必死で言って、そのあと逃げるように走り去った。
角を曲がってホッとしたところで、班監督の 「モリサーン、モリサーン」 という声がムナしく響いていた。

チラシ寿司の夕飯 (上手くできた♪) のあと、Nに付いてきてもらい再びピピアへ行く。
シネピピアの受付で、「あの・・昼間の」 と言いかけるとすぐ、「ああ、森さんですね」 
残金800円を渡し、「森様   班忠義 二〇〇七年三月」 とサインされた本を無事受け取る。
そのあとHIROに寄って 「フォーモサ・ウーロン」 を飲む。
ケーキは我慢した。


1人だと何かと失敗の多いルンルンである・・・



おわり

コメント (4)
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