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10年前の旧ユーゴスラビア自転車旅行記、走りつかれた夕食後、しかも
不安定なネット環境下で毎日記事UPしたので、手抜きの暫定版のままであった。
コロナで旅行もままならぬ10年後の2021年に、キチンと書き直してみた。
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2011-6/10 Day 9 エーゲ海の青とレンガ色のドブロブニク
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今日は旅行の中間日、万一の事故や天候不順に備えての予備日だ。でも幸いそんな万一は起きなかったので、自転車には乗らず、ローマ時代から続く都市国家、世界遺産の町、ドブロブニク観光へ。
でもその前に、気持ちの良い早朝、トレビニエを一回り散歩。スターリグラードを背に橋の上で。
車でボスニアとクロアチアの国境を越え、しばらく走ると、突然、紺碧のエーゲ海に浮かぶドブロブニクが見えてくる。写真では本当の青さが出ないが、これが本当のAegean Blueだ。
この海の向こうはイタリア、目の前をエーゲ海クルーズの大型客船がドブロブニクの方に向かっていく。他人任せで寝ている間に目的地に着くクルーズもリッチで良いけれど、負け惜しみで言わせて貰えば、自力で移動している自転車旅行の方が、できる人が限られているという意味で、もっとリッチでは?(やはり負け惜しみだね)
旧市街入口に到着。背後に写っているホテルはクロアチアーセルビア戦争で破壊されたものを再建したもの。
入口でこの町のガイドが付いて、さらに町への入場料を払って、城門から入場。旧市街入口の泉の前で、今も水が湧き出している水のみ場。ちょっと飲んでみたが硬水でおいしい。後ろはプラツァ通り。
ドブロブニクの中は、まさに中世のイタリアの町そのまま。でも観光客ばかり。私もその一人なのだが、、、
知らない場所に来た時は、高い所から、地形を把握するのが良い。幸い町を取り囲んでいる城壁の上を一周するとガイドが言うので、まずそこを一周散歩することにする。
城壁の上に登れば、背景の青い海に、レンガ色とテラコッタの屋根が好対照をなしている。
壊れた中世の要塞が城壁の向こうに見える。
海側の城壁の下はエーゲ海。そこから山の方向に町が伸び、城壁の外にさらに新市街が広がっている。
城壁の所々に監視台がある。まるで空中に浮んでいるみたいだ。
貧乏旅行者には目の毒のあの豪華客船、撃っちまおうか? この方角で、距離が測れ、砲術がしっかりしてれば、入ってくる船は確実に迎撃できるね。
海は透明だし、空に雲はないし。のんびりビーチで日光浴も良いかも。
港にはヨットが沢山停泊中。クルーザーに泊まって観光しているリッチな人も多いのだろう。
赤屋根が続くが、15年前の内戦で町の多くの建物が破壊され、内戦後ただちに再建されて、この姿に戻ったとガイドから聞かされる。内陸の激戦地ではまだ弾痕の残る場所も多いのだが、表面的にはこの町に戦争の跡を見つけることは難しい。
家と家の間を細い小路が繋いでいる。
全員ではないけれど、町を背景に集合写真を。
何とか教会。狭い町なのに、寄進でできた教会がいっぱいある。
市内に戻ってきて昼食後に街角で
町の一階は瀟洒な旅行者向けのお店、その上が住居のようだ。狭い町、田舎者の私には結構息がつまりそう。
小路をトントン登っていくと、色んな店屋さんがある。
何か記念になるものをと探して、クロアチアの刺繍入りの布をお土産にゲット
そして、また狭い小路を抜けて、
大通りにでると、またまた教会が見える。
美しいものの、どこか違和感のある、生活の匂いがしない世界遺産の町を歩き回った一日。歩いたのはこんなコースだ。