逆風に抗して Against the wind,♪ we are running against the wind.♪
ここではないどこかへ。モモンガーの旅
2018年に横浜から信州にUターン
自転車と日々の生活を
綴ります。
 



-----------------------------------------------------------------------------------------
10年前の旧ユーゴスラビア自転車旅行記、走りつかれた夕食後、しかも
不安定なネット環境下で毎日記事UPしたので、手抜きの暫定版のままであった。
コロナで旅行もままならぬ10年後の2021年に、キチンと書き直してみた。
------------------------------------------------------------------------------------------
  2011-06/09 ガッコの大草原から住みたくなるような町トレビニエに
------------------------------------------------------------------------------------------

国境越えや雨などで昨日の走行距離が30km弱だったこともあり、皆さん元気に早起き。大草原の自転車乗り達。


所が、石炭が採れるらしく、この大自然の中に火力発電所がある。


発電所近くというのに、皮肉なことに、昨日の雷雨で夜中から停電のままだ。朝食は予定より1時間近く遅れたが自然光を頼りに何とか頂く。


今日は高層雲はあるものの晴れ渡った、サイクリング日和、標高1000m近いGakoの大草原から出発し、しかも基本的には数百メートルの下りの日だ。


岩山は石灰岩系であろうか? 草原が美しいが、カルスト地形で保水性が無く、牧草しか育たないようである。


まるでスイスの寒村という感じの山肌に張り付いた村。


交通量の極く少ない道を空に向かって登っていく。


結構な傾斜ではあるが、まだ皆さん余裕の表情でお話しながら登る。


ようやく峠に到着。ピークには道標代わりの小さな祠がある。日本の道祖神や馬頭観音のように、旅人の目印だったのだろうか?



その後ろを覗くと、鍾乳洞の入口が覗いている。


小休止の後は、さあ、いよいよすばらしい下りだ!


高原にも夏が迫り、そこかしこに花が咲いている。


高原の一軒屋の周りにも野草。こんな所でどんな暮らしをしているのだろう。


都会と比べれば、極めて細い送電線のメンテナンス工事をしている。


久しぶりに人を見たので、この辺りで休憩と停止すると、どういう訳か蝶々が道路で集会を開いている。


しばらく平坦地を走った後、またまた素晴らしい下りを楽しむ。行く手に小さな町が見えてきた。

 

久しぶりの町中、Bilecaの町で今日初めての信号機待ち。


標高が500mも下がったので、暑くなってきた。Bilecko Jezero湖の湖畔でアイス休憩をして、ワンコにご挨拶。


さっきまで、晴れていて、暑いと思っていたら、急に雷雲に覆われ、雨だ


雨具を着て、走り出したが、今度は牛さんに行く手を阻まれる。


次の峠に向けての登りで、晴れてきて暑いので雨具を脱ぐと、また雷雨。雷鳴が激しく、行く先に黒い雲も見えるので、走行距離は52.4kmと短いがここで撤収とすることにする。農家の庭先を借りて、自転車を車載へ。



第二の峠を越えて、本当は自転車で下りたかった坂を車で下れば、トレビニエの町が見えてきた。



ホテルに着き、シャワーを浴び、濡れた服を洗濯し終わったら時間が余ってしまった。しかもトレビニエの町に着くと、ウソのような晴天だ。ホテルのレセプショニストとのつたない会話で、近くならスターリグラード、散歩するなら丘の上の教会からの風景が見ごたえがあるとの情報をGet。



猿と同じで、高い所が好きな私が行かない訳にはいかない。休んでいる間に充電しておいたガーミンを持って未知の町の探索に出かける。トレビニエは古い町なのだろう。丘を登っていくと、石造りの砦が遠くに見える。


急坂を登って着きました、丘の上のグラッツァニッツァ教会。内戦後の2000年にコソボの古い教会のコピーで作られたらしい。内部のイコンなども新しいので、古いものが好きな人にはお勧めできないが、それでも一見の価値がある。


教会の前に立つと、眼下にはトレビニエの町が広がっている。
ここからの光景は圧巻だ。高度差230mを登る価値が絶対ある。同行の数人に勧めたところ、後で皆に喜ばれた。


ここから見下ろすと、トレビニエの町の様子が良くわかる。


町を貫くトレビニエ川に掛かる古い橋=スターリモストはもちろんモスタルの物が一番有名だが、この町にだってある。


ローマ時代を感じさせる屋外劇場の向こうに広がるトレビニエの町。


そして今が盛りのジャスミン。戦争が無ければ、こんな田舎町にチョット住んでみたいものだ。


スターリモストまで降りてきた。まだ現役で日常生活に使われている古い石橋だ。


盛んに橋の写真を撮っている外国人を不思議そうに見る、近所の子。


さてと、スターリモストの次は、もう一つのお薦め、スターリグラード=旧市街の散策だ。


歩き疲れた頃、城壁に囲まれた旧市街の一角にカフェを発見。



キューバ、ブラジルとかマリブは分かるけど、それが一体、何であるかが分からないメニュー。



いつもの手で、若いカップルの男性の方に英語で、今食べてるのは何?幾ら?と聞くと、女性の手前、しっかり英語で説明してくれたので、望み通りのチョコレートパフェが注文ができた。


ホテルに戻る途中、丘の上の教会が見える。今日はあそこまで、歩いたんだ。


夜はホテルのレストランで食事。初夏の風が通り抜ける、すがすがしい夜。明日は旅の中間点、走らなくても良い休養日/日程調整日/観光日だ。


走ったり、歩いたりの今日一日の行動地図はこちら、地図をクリックで詳細データーへ。



コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )