きばなの硝子瓶

呑兵衛夫婦の日々の食卓

オカメ抱えて2泊3日の旅・・・おひっこし記録

2018-04-23 | つぶやき

引っ越し日の4月18日は雨だった

晴れ女のはずなのにおかしいな、おっとが「涙雨か」とからかう
それでも昼前には滞りなく搬出がすみ、宅急便を送ってすべての作業が終了した

午後1時、荷物と鳥かご2つを車に積みこみ、すこし早いけど出発することにする
男子のスッチは助手席に、コッチとあたしは後部座席に乗り込み「大洗」に向け走りだす

カゴは、防寒と怖がらせないために「段ボール箱」の中に収納した
扉の部分など上手く開閉させられるようにして..............

コッチのかごにはあたしの片手をいれ、宥めながら行こうとしたんだけど
予想より遥かに怖がって大暴れ、すぐにSAに入って落ちつかせたけど
走りだすと再び大暴れ、そのうち息も絶え絶えになってきて慌てる

カゴの中であたしの手にしがみ付いてるんだけど、少しすると暴れだす
これでは大洗に着く前に死んでしまうと判断し.................

だめもとで、あたしが抱きかかえて行くことにした

両手を合唱するようにしてコッチを抱き、顎の下あたりに乗せ、あたしの頬にコッチの頬(顔)を密着させる
そうしたら不思議と大人しくなってジッとしているので、そのままノンストップで走ってもらった

怖がるときは顔を手で隠すようにしてあげたり、揺れやカーブなどでは両手を狭めて支えてあげたり
平たん道とか暑そうだったら緩めてあげたり、「自動制御装置」と化すあたしの両手...........

常に顔はあたしの頬につけ動かない、ときどき頭を指で撫でたり声をかけてみたり

手や指の間から外を伺ったりしてたけど、時々フニャ~ッとなって身体を預けてくるので「寝落ち」してるなと解った
そのまま2時間以上、ずっと「抱っこ」したまま大洗港に到着する......................



時間が早かったので車でしばらく待機、乗船10分前に嫌がるのを宥めてカゴに入れ、ターミナルへと向かう

そのかん男スッチは籠の中で黙って頑張りとおす、運転席のおっとが声をかけながら2時間45分
ふたりして「えらいえらい」と褒めちぎってやるが、疲れ果てて沈黙していた.................

同乗者は車で乗船できないので、わたしたちは一足お先に乗り込む

さぁ~いくぞっ!



騒いだら困るなと思ったので、「だいじょうぶだいじょうぶ」と声をかけつつ
だけど船に近づくにつれ轟音はするし、知らない人の声は聞こえるし揺れるし
恐怖でふたりともひと鳴きも発せず........................

船の乗務員の方達はとても親切で、部屋まで誘導してくれ速やかに入室できる
ホッとするまもなくコッチが騒ぎだし、カゴからだして宥めてるうちにおっとも到着



船の振動がカゴに伝わり可哀想なので、カゴはソファーに置いてあげた
それでもスッチは元気がなく、エサもあまり食べない...........

・・・出港前・甲板から・・・


出港前に夕食(ビュッフェ)をすませ、おっとは大浴場へ.........気づいたら出港していた



やけに揺れるなと思ったら静かに出港、さよなら関東さん

どうやら海がすこし荒れていたらしく、思っていたより揺れた
船酔いしそうなので、あたしはずっとコッチと一緒に横になっていた



そのうちおっとが酔っ払って大鼾、コッチはおっとの胸の上でテコでも動かない
仕方がないからそのまま灯りを落とし、あたしも薄いハイボールをちびちびと呑む

窓からは、対岸の灯りが一列に並んで静かに左へ流れていくのが見える
気づいたら船酔いは消え、眠くなってきた、コッチをそっと抱きカゴに入れる

疲れていたのだろう、まったく抵抗せず寝てしまった

あたしも疲れた


ここ数日のクセで、夜明け前に目が覚める
みんなを起こすと悪いから、暗いままで考えごと

白々と明けてきたのでカーテンをひくと



スマホで調べたら、宮古の手前あたりのよう
美しい海岸線、山がじかに海へ流れこんでいるような

景色をながめながら、いろんな思いが胸をよぎる



オカメ達も起きる




おっとにべったり





スッチにも外の景色をみせてやろうとしたけど、余計なお世話だったよう
海は、ふたりには恐ろしいだけの存在のようだ(海鳥は並走して飛ぶし)



6時半になったので大浴場へいく、2~3人しかいなくて気持ちよかった
湯船につかりながら、朝の海の景色を眺めるのは最高に贅沢なことだった

眺めすぎて湯あたりし、そのまま甲板にでて海風で火照った身体を冷やす

だ~れもいなくて、贅沢に貸し切りで、海はどこまでも青くキラキラと光って
朝の太陽はびっくりするくらい強く輝いていて、関東とはぜんぜん違った

もう東北にいるんだなって自覚した

ぐんぐんぐんぐん、北へ向かって進むのに身を任せていたら
初めてあたしは、「北海道へ帰るんだな」って心の底から思った

思えば私達の結婚生活は、北海道よりも関東でのほうがずっと長く
そのせいか「北海道へ行く」ってふうにしか思えなかったから

違うんだな、帰るんだ私達はって思った

船旅っていうのも良いもんだな、ゆっくりと気持ちが切り替えられる
強引にスウィッチを押すんじゃなくて、優しくチェンジする感じ

部屋へ戻っておっとと交代(コッチを)、おっとの入浴後は朝食へ

ちょうど八戸あたりだったかな



・・・なにかが泳いでる・・・


下北半島の突端を通過





さよなら~本州ぅ~


・・・午後、苫小牧港・・・


下りる時はみんな一緒に車に乗り込める
ペット同伴組は、みなより早く誘導され駐車場へ

午後2時前、札幌へむけ車を出発

またまた「抱っこ作戦」、しかもタオルやショールを追加して「おくるみ」で(笑)

高速を50分ほどで「新さっぽろ」の不動産屋へ行って契約、そのご「すすき野」のペット同伴OKのホテルに入る



あんまりキレイじゃないし環境も良くなかったけど、みんな一緒で気を使わなくていい
本当は妹宅の予定だったんだけど、こちらのほうが気がラク~と変更させてもらった

ここでも一緒に寝たがり「添い寝」を強要するコッチ(布団をめくって撮ってもらった)



このあと近所にラーメンを食べにいく

ほうりゅう本店って書いてあって、そういえば店主とか女性の従業員とかTVで見たことある
壁には色紙がズラッ、ミシュランがどうのと宣伝ポスター、玄関前もこれ見よがしに自慢もの

不味かなかったけど、たいして美味しくもなかった
嫌味な店、あたしは好きじゃない...........

翌朝、早朝に新居へ向かい引っ越しをすませる



ほぼ4日ぶりにカゴからでたスッチ(疲れ果てているし怒っている)

お疲れ様でした~みんなっ





荷ほどき作業・新居づくりへとつづく


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札幌きっちん開店します

2018-04-23 | 朝ごはん・昼ごはん

まずは、げんきですふたりとも





あたまの黄色いのが男子のスッチ、灰色のが女子のコッチ

スッチは3泊4日カゴの中で耐えました、さすが男です
コッチは「抱っこ」しながら、2泊3日の旅をしました

比喩ではなく本当に「抱っこ」、両手で抱きかかえながら数千キロを移動した
あたしの両手と頬っぺたで抱きかかえ、タオルとショールで「おくるみ」したり
お布団のなかで一緒に寝たり、それ以外でも身体から離れることがなかった

船内やホテルでは、おっとに替わってもらったりもしたけど
ほとんどはあたしが、とくに車移動ではベッタリベタ子だった

おかげで肩が尋常じゃなく凝りました

その旅のせいで、自分を「深窓の令嬢」と思い込んだコッチは
大甘の甘えん坊に変身し、わがまま放題あまえ放題となり
人間2人を、朝から晩まで振り回しておりますデス

4日ぶりにカゴから解放されたスッチは、のびのびと部屋中を飛び
積み上げられた段ボール箱をジャングルジムにして、ご満悦だっ

それにしてもコッチ、ほんの2週間前は危篤状態といってよく
さすがにこちらも覚悟して、泣きの涙で見守っていたのに

すっかり元気になって、今朝もバクバク朝ごはんを食べていた
ただ飛ぶと心臓バクバクで、そこは元には戻らないと思うけど
養生すれば、もうしばらく生きていてくれそうな様子.......

旅でますます元気になったかのよう
がんばった甲斐があった、のかな


旅の記録は後ほどということで、まずは今朝の記録をしよう


    ・・・


18日に搬出、午後に船橋をでて夕方大洗港からフェリーで出港、翌日19日の午後に苫小牧入港
そのまま札幌へむかってすすき野で1泊、翌20日午前中、ぶじに新居の引っ越しを終えました

新居は「新さっぽろ」という街で、新千歳空港から札幌駅のあいだにある

部屋の窓からは..........................



こんなふうに山が見えます、まだ山頂は白く雪が残っている



土曜日曜とあれこれ雑用に追われ、今朝からおっとは出勤

札幌きっちん本格始動だ

・・・おっと朝餉・・・


◆ごはん(魚沼こしひかり)
◆あさり汁(北海道のあさり・北海道の小ねぎ)
◆とびっこ納豆(十勝納豆・小粒)
◆たらこ・海苔
◆ゆで野菜(ブロッコリー・北海道のアスパラガス)
◆かにかま(香り箱)・マヨネーズ

   ・・・

◆ヨーグルト・苺・珈琲(あさげ前)


・・・おっと弁・・・


◆ごはん・小梅の梅酢漬け・紫蘇の実漬け
◆豚肉ロールのそばつゆ焼き(コショウ・七色・金ごま)
◆卵焼き(きび砂糖・塩)
◆赤いウインナー油焼き(塩)
◆茹で野菜(ブロッコリー・アスパラガス)

社員食堂があるらしいけど、やっぱり手弁当がいいらしい
でも「スープコンテナ」は止めるって................


・・・おでぶのおしょくじ・・・


おっとを送りだし後片づけをし、コッチに朝ごはんを食べさせ(手づから・泣)朝寝させ(カゴに入れ覆いをかける)
よ~やっと一人になってのんび~りと朝餉をする、おっとの残りもんで、TVをみながら...................

増毛がど~したとか、大通りからの中継とか、おおぉ~北海道の話題なんて久しぶりだ

ふぅ

なんとかやりとげたぞっ、と満足感でいっぱいになりながら食べすぎる


台所は.........................



まだ混沌としてますが、なんとか始動しています

コメント (2)
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