去年の6月に漬けた「小梅」.....
すこし柔らかくなって、カリカリ感は薄れたけれど
まだまだ充分に美味しい、そして赤色もいまだ健在......。
甥っ子の為やオットのお弁当用に、少しだけ漬けた。
小梅漬けは、毎年かならず....ってワケでもなくて
真っ青で新鮮な小梅が手に入ったら~って感じです。
なぜなら.....良質な小梅をゲットするのって運任せだから。
硬く青いのが欲しいし、出荷量が少なく販売されるのも一瞬のま...。
とは言っても....実は、ショッパイ小梅(カリカリ梅)って苦手なんです。
だから前年度の「白梅酢」を再利用して、その年の小梅を漬けています。
うちの梅酢には、上質の昆布がタップリ入り、隠し味に氷砂糖も含まれている。
さらに1年ねかせた梅酢なので、味がマロヤカになっています。
白梅酢......梅干を漬けた汁......塩分濃度は高い。
その前年度の梅酢にドボンと、アク抜きした青い小梅を「じかに」漬け込む。
塩辛い梅酢が「小梅の汁(梅酢)」で薄められ、塩分濃度が下がり
小梅には丁度よい塩梅となる。 しかも、旨みのあるマイルドな「前年梅酢」
なので.....塩だけで漬けたような、塩辛い「ダケ」の小梅にはならない。
なにより、この漬け方だと「手間いらず」で簡単.....絶対に失敗しない。
翌年は、この小梅梅酢に、さらに前年度の梅酢を足して....と
繰りかえし作業も可能....。 同じ味にしたければ、前記の方法がベストだが。
重石も何もいらない.....硝子の大瓶が1個あれば事足りる。
なんで今、梅仕事の話をしているかって言うと(笑).......
もうすぐ4月になるからです.....。
毎年4月になると、頭の中で「梅仕事」のカウントダウンがスタート。
「梅仕事」が始まるのは5月の末なんですが......この2ヶ月は重要な期間。
何を何キロ漬けるか、色々と算段があるし
あれこれ資料を引っ張り出して、予習・復習.....
または、新しいレシピの収集....傷梅の展開までキッチリ計画をたてる。
梅の調達方法の思案...、店を探すか、現地に発注するか、どこの梅を使うか...。
また去年の「梅干等」の整理....、容器や道具類の整備や準備.......。
なんせ梅の季節は1回きり.....それに「梅の実」って高価なものデス。
失敗は許されない........緊張感が走ります........。
梅仕事がスタートすると「待った!」が効かない.....
あれこれ考えてる時間がないんです.....だから事前の準備が大切になってくる。
こんなコトを書き連ねてると..................
読んだ方は........「ひえ~面倒くさそ~」と思われるでしょうが........
これが....これがっ!楽しくってしょ~がないんですぅ~(笑).....
たまらなく楽しい~♪ アタシが最も大切にしている....大好きな梅仕事。
作業はいたってシンプル.....梅の実を塩漬けして干す......これだけ。
だからこそ.....奥が深く楽しいものなんです。
我が家の「日々の食卓」をになってる物だし、1年がココからスタートする
そんな気がするくらい......アタシの中では「最重要」な作業なんです。
そして上手く言えないけど.......精神的にも、とっても必要なこと.........
どれほど心豊かにしてくれるか......心の栄養剤としても欠かせません。
アタシにとって.....梅干しの一粒一粒は......宝物なんです。