memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

捨てられた“石油の子どもたち”

2011-10-29 00:00:32 | 海事
TAKORADI-SEKONDI, Ghana発: Kobinaの脚には傷痕と斑があるガーナ南西部のSekondiの浜辺を飛び回っているときにつけたものだ。煤で黒くなった泥で滑り、魚の内臓で滑るカヌーによじ登り、香り水や新鮮な皮をむいたオレンジを浜辺で働く漁師に売り歩く(9月23日IPS)

彼は10歳の少年だ。しかし地元で食物を売ることで生きている。Comfort Essuman は彼を仲間としこの地区で歩き回り粥や揚げパンを売っている。Kobinaよりも2歳年長の彼女は内気だが確信を持っているKobinaは姓を名乗らない。「ママはまず物売りをしなさいという。あとで学校に行けばよい」と彼女は言い、小学校の3年次以降は学校に行っていないという。「自分は1日に2セデス(およそ1ドル相当)を売り、ママに報告する」彼女の母は西アフリカの中央部に棲んでいるので、叔母のもとにいるという。

ComfortやKobinaのような子供は西アフリカの年にたくさんいる。彼らはTakoradiの石油時代の痩せこけた傷ついた小天使である。
Takoradi とSekondiはガーナ西部地区の二つの都で人口は335,000人。かつては. けだるい漁業の土地だったが、昨年末から洋上のJubilee油田の生産が始まった。エネルギー省は今年末には日量250,000バレルを産出すると推計。 四半世紀のうちには100万バレルになると見積もっている。また、ほかの場所では2014年から操業が始まるという。地元の首長は石油の産出額10億ドルの10%を地元性具の良さに組み入れることを要求している。インフラ整備のキックスタートのため、普段は緩慢な連邦政府は議会で30億ドルの与信を承認、18億ドルを西部開発に充てることとした。

石油による繁栄に引き寄せられて新規参入者が大挙して到着、誰もがまだ実現してはいない雇用拡大ブームを期待している。一方家賃は上昇、食料の値段も上昇している。交通手段も。社会的な倦怠感も増している。これらは多頭の問題であり、その犠牲者は子供たちであると、地区社会福祉局の都市担当理事 Deborah Daisy Kwabiaはいう。「多くの人々がTakoradi-Sekondi に存在しない緑の牧草地を求めて流入してくる。そしてその数は増大している」と彼女はいう。

子供たちにとっての疎外化には二つの形がある。一つは児童労働で、男子と女子とではその影響が異なる。年長者が男の子を訓練し、Takoradiの混雑した市場で薬物を売らせたり店から盗みを行わせる。女の子の場合はチョップ・バーと呼ばれるおんぼろの飲食店で調理や皿洗いをさせる。またあるいは誰かの家庭のメイドとして使われる。 二つ目は売春である。

「石油のために売春にはしっている」とMercy基金のフォスターマザーのComfort Osei Gerningはいう。「女の子は売春をさせられ、一部の男の子も同じだ」Zenith ホテルはTakoradiの夜の座席だ。タクシー乗り場の隣の紅く輝くホテル、夕方になれば物売りの集まるその角では、男たちが中庭で酒をすすり、売春婦がテーブルの間を漂う。「彼女らは異なったグループの12~15歳の児童だ」とGerning はいう。「彼女らのいい値は子供だから安い」その名前は切り下げ前のガーナ通貨にたとえられる。10ガーナセデス(6ドル相当)はかつては1000セデスだった。その金額が彼女らの求める対価だ。Zenthホテルから離れて、ハーバービュー酒場やTakoradi や Sekondiの浜辺でも売春が行われる。「彼女らを得る前に大人の前を通らねばならない。その連中が金を受け取ると場所を指し示すのだ」1998年には児童法が発布されたにもかかわらずこうしたことが行われている。

この法律は各都市の社会サービス小委員会に対して労働規定の施行について義務つけている。18歳以下の危険作業従事を禁止、海上での労働などがこれに含まれる。15歳以下は手作業を行ってはならない。軽作業については13歳以下は禁止である。委員会は査察の実行ができ警察の行動を勧告できる。

West Anajy都市選挙区のJohn Davisは3ヶ月に亘り委員会の代表であった。彼は都市での売春や児童労働について認識はしていたものの彼の在任期間中の査察は行われることがなかった。 また彼以前の委員会の実施を知らない。Davisは統計数値については全く知らない。しかし議会のメンバーがひと月前に有権者からの情報収集をするよう求めたという。「我々はそれを実行するための手立てを持たない」と彼はいう。「調査のための車両すらもたない」

その代わりに、委員会は“教育キャンペーン”に集中するといい、広州に対しラジオなどで呼びかけるという。児童法を支持するための政府の努力は原資不足に特徴付けられている。地方社会福祉局の共同体ケア・プログラムの長Kwaku Agyemang Duahは、同局は30人おスタッフと分局をもつ、しかし80人は必要だという。

家の無い子供たちの避難所も必要である。最も近いところでも首都Accraから4時間かかる。また避難所があても、子供たちの一般的な世話や、食べさせることが必要である。「予算は毎年提案しているが、結果がついてこない」と彼はいう。

Duahは彼の部門の財政難の縮図を指摘する。床は倉庫のようだし、彼は机とファイルキャビネットを持っているものの、椅子はグラグラしている。パソコンは愚か事務所の電話もない。隣の部屋の地区理事の方が若干ましな状態である。「これは開発途上国の問題だ」と部局の理事Peter Twineboa-Koduaはいう。「人的資源を発展には必要とみるまでに至っていない。政府の他の財務に近い部局は何でも必要なものが手に入る。目標が見える。でも児童の健康についてはそうなっていない。

官僚に邪魔されることのないメルシー基金は目的に対処するために前進することができた。石油が騒がれる以前児童労働は漁村で働こうとするアイボリーコーストへの移民の親たちがもたらしたものだった。学校を運営しリスクにある子供たち400人を収容した。世界銀行による基金は2004年には空っぽになった。


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