memories on the sea 海の記録

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南極での旗艦である‘Almirante Irizar’はまだ動けない アルゼンチン

2013-04-25 00:08:47 | 海事
6年前の今週に南極における存在を示すアルゼンチンの砕氷船 ‘Almirante Irizar’から出火、ほとんど全損の状況となった(4月12日MP)

同国政府は2,3年後には再度就航させると約束していたが、現在その復旧はおよそ50%が完了した状況にとどまり当事者の間に論争が生じている。つまりこの砕氷船は修理に6年間もかかっている。

アルゼンチン国防大臣Arturo Puricelliはこの象徴といえる砕氷船を来年には海上公試運転を行うことを約束している。しかしながら議会報告にによれば 操作上のミス、行政上の不正行為やひいては汚職行為などによりその実現は難しいという。野党議員らは修理につぎ込まれた金額はこれまでに1億ドルを超えているという。その金額があればあたらし砕氷船を購入できたであろうし、2007年の火災以降のアルゼンチンの難局キャンペーンも出来たであろうと。また議員らによれば本船IRIZARを修理しているTandanor造船所の技術アドバイザーが工事全体の混乱の非難を受けて退職したという。

同様に12月末にはPuricelli国防大臣がスイスのABBとの契約を撤回。工事予算が作業よ過大であると非難した。しかしながらABBの予算は修理作業が開始した時点からの当初のミスの復旧をも含んでいることが明らかにされた。いずれにせよ ABB はアルゼンチンの契約違反について検討している。当初の契約では海上試運転は2011年10月17日にCristina Fernandezと Nestor Kirchner が乗船し行なわれることになっていた。しかしKirchnerが逝去し、内閣が再編されたことですべてのセレモニーが中止となっていた。

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