memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

“魚が消えた”荒廃したセネガルの海岸線

2018-11-28 10:20:49 | 水産・海洋

 

外国のトロール漁船や拡大する魚粉産業は、セネガルの漁師の生計をますます脅かし、多くの人々がヨーロッパに移住することを余儀なくされている、とBBCのAlfonso Daniels記者は書いている。(11月1日BBC)

Mor Ndiaye(34歳)は、セネガル北部の賑やかな漁村セントルイスで生活してきた。その砂の通りには、子供やうろつくヤギが詰まっている。 ここの人生は数年前まではすべてが変わった時まで良かった。

「魚はまさに消えてしまったのですが、何ができますか?私たちは1日か2日間で十分な魚を捕まえていましたが、今は同じ量を獲るのに数週間海に出なければなりません。 彼は、浜辺に到着する少数の伝統的な木製のボートから、頭の上の大きなプラスチック箱に魚を運んでいる男性の隣に立っている。

旧西部アフリカの植民地時代の首都セントルイスは、世界で最も豊かな漁業の中心地に位置していた。ここでとれる魚は主にサルデネラ(sardinella)と海岸を上下に移動するいわゆる海洋性魚があり、セネガルおよびブルキナファソ、マリなどのアフリカの内陸部で何百万人もの人々が消費するタンパク質の75%を提供している 。しかし、主にヨーロッパやアジアのトロール船が数十年前から海岸線を操業していたことから、水域が過剰漁獲されたことになった。

魚がなくなるにつれて、地元の漁師たちは、より大きな漁船を造って海に近づき、過剰漁獲をさらに悪化させている。

他の人々はヨーロッパに移住することを決めた。 彼らのなかには、昨年8月にスペインに行くことを試みたAmadou Dieye、28歳が含まれていたが、ボートのエンジンが故障したときに数日を漂って海を漂った。

「ボートには100人以上の人がいて、誰もが病気になった。恐ろしいことです」と波打ち際で彼は話す。「毎年、魚が少なくなってきている。家族がいない私のような多くの若い漁師は移住したいですが、もう一度やり直すことはない」

より少ない魚はまた、このかつては安い魚価格が上昇したことを意味している。 地元の魚市場では、猛暑の中で数十人の女性がサルデーニャを売っているが、熱狂的な活動は異なった現実に縛られている。

「数年前、100 CFAフラン(($0.20; £0.16)で3尾のサルデーニャを買っていたが、今は400〜500 CFAフランのコストがかかる」と買い人手のHadi Khadiata Diop, 30歳はいう。 私たちの国民食はthieboudienne:米と魚なしでは生きられない。どうすればよいのかもわからない」

セネガルの水域で魚を捕まえることが困難になったため、漁師はモーリタニアの水域で魚を捕獲することにますます依存していた。しかし、2年前、モーリタニアはこれをやめ、セントルイスの漁師の漁獲量を80%激減させた。それでも、多くの漁師は、たとえそれが彼らの人生を危険にさらすことを意味するとしても、違法にモーリタニアに侵入し続けている。今年の初めには、モーリタニアの沿岸警備隊によってFallou Diakhaté, 19歳)が殺され、モーリタニア移住者が所有する商店へ暴動やが起こった。

彼の母親Fatou Ndiayeは抗議時に彼の死について学んだ。 彼女は現在、大西洋とセントルイスの植民地時代の中心部、ほとんどの漁師が住んでいる薄い半島Guet Ndarに3人の小さな子供たちと一緒に、老朽化した2階建ての建物の小さな賃貸部屋に住んでいる。「Fallouは家族を維持していた。離婚し、新しい夫が病気だったので、今私が見つけた仕事で働かなければなりません」と彼女は語る。彼女は市場で衣服を打っているが、これではしばしば十分ではない。

「私は怖いです:私が得るものはすべて私の子供を養うために行くが、私は彼らに朝食を与えるに十分ではない。私は彼らに教育をしたい。決して漁師にはなってほしくはない」彼らが捕まった場合、モーリタニアの沿岸警備隊はボートと機器を没収し、海岸をあるいてセネガルに戻ることになる。

モーリタニアは自らの魚を守ろうとしているが、最近ではセネガル人が近隣諸国との関係を改善するために毎年400隻のボートで5万トンを捕獲することに合意した。

しかし、この合意はまだ実施されておらず、セントルイスだけで何千ものボートがあるため、少数である。(以下省略)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿