memories on the sea 海の記録

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プラスチック製の微粒を石鹸から排除すべき   米国

2013-01-28 00:00:04 | 水産・海洋
もしあなたがスクラブとよばれる剥離剤入りの石鹸を使っている場合はその中の微細粒はプラスチック製であることを知っているだろうか。また洗い流した後のそれは排水となる(1月7日CNN)

しかしこのことは海洋科学研究者のみならず、大企業も心に留めるべきことである。DOVE石鹸、ワセリン、Pond'sスキンクリームなど肌ケア商品を製造しているユニリーバ社は最近”スクラブ剤としてのプラスチック微粒”の使用を順次止めると発表した。

この対応は2015年までに完全に廃止するものとユニリーバはいう。「海洋における微細なプラスチックは重要な問題となる」と。微細プラスチクは5ミリ以下のプラスチクの事を指し、海のゴミの主体でもある。ハンドクレンザーやその他の工業用洗剤などにおけるスクラブ剤については英国のプリムス大学海洋科学教授のRichard Thompsonによる問題提起が2009年に行なわれている。またプラスチック粒や粉粒はプラスチック製品の製造過程でも生まれたり大きなプラスチック片の劣化からも生まれる。

マイクロプラスチクの研究によれば、たとえ数十ミクロンの大きさのものでもそれらが海産無脊椎動物の細胞の中にも認められるとThompsonはいう。2008年のThompson のグループの研究ではムール貝の中に微細プラスチク粒が48日間滞留するという。「それらが有害な影響を及ぼすかどうかを見守らねばならない」と彼はいう。またより目前の課題としてこれらが水中の汚染を吸着する懸念がある」という。

プラスチク微細粒はその体積に比して大きな表面積を持つ。このため化学物質がその表面に滞留する十分な機会を与える。微細粒による化学物質の吸着は海洋生物がそれを摂取する懸念に繋がるとThompsonはいう。(以下省略)

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