memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

海底が紛争の温床   (1)

2013-02-11 00:02:15 | 亜細亜海道
MASINLOC, Philippines 発: Romeo Taneo, 39歳は,彼はいつもスカボロー岩礁に漁に出かけていた(1月21位日USATODAY)

マグロなどの豊富な魚群が陸岸から124海里の岩礁の連なる場所でみつかるこの場所は何世紀にもわたりフィリッピン人が漁を行ってきた。しかし2,000人の Masinloc 漁民はこのところ出漁していない。中国はそこを中国領と主張しているが中国本土からは500海里以上離れている。

「われわれはこれ以上漁が出来ない」とTaneoはいう。「我々が近くまで行くと中国が食うわれわれを追いかけてくる」中国は本質的に南シナ海からすべての国を追い出すという。この発言は100万平方海里の海を主張し、最近では船舶や航空機を派遣し領有を強化している。これに対し沿岸アジア諸国は腹を立てている。
魚資源が豊富なことで中国とその他の国々が戦っているわけではない。世界銀行によればその海底には膨大な石油とガスが眠っているという。またこの海域は世界の商船の主要航路にも当たる(世界の原油タンカーの50%がここを通航する)アジアの経済と人口の成長により食料資源とエネルギー資源として南シナ海はその重要性を増している。

領海に関する中国と近隣諸国との対立はすでに生まれておりエスカレートしているとこの状況を見守るオブザーバーらはいう。「状況は極めて憂慮されるものでわれわれは観察を続けている」とICGの中国および北東アジア担当役員のKleine-Ahlbrandtはいう。「継続した法執行機関の存在と紛争水域における漁船は小競り合いの機会をもたらしこれにより諸国が望まない方向に向かうのでは」

南シナ海hこの岩礁は三角形をしたおよそ35海里の周囲をもち、その露頭と島嶼があるが、これらは中国が発見したものでずっと以前に領有を宣言してきたという。スカボローScarboroughは1784年にここの岩礁で沈没し、生存者は出なかった茶を運んでいた英国商船にちなんだ名前である。

7月に中国は小さなYongxing 島に新しい行政都市三沙市の設立を宣言した。これにより海に点在しているパラセル、スプラトリー、マックルスフィールド・バンクの島などの管轄を管理する。11月には中国は南シナ海の80%を自国領地図を印刷したパスポートを発行した。
今日、この島嶼海域で操業する中国漁船の保護のためとしてフィリッピン本土から200浬の範囲にあるにもかかわらずその姿勢を保持している。すべての海岸国は国連海洋法条約で排他的独占権を有するにもかかわらずである。

(続く)

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