memories on the sea 海の記録

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悪魔と深く青い海の狭間の漁民   ベトナム (3)

2012-12-27 00:05:58 | 海事
インドは月曜日に東シナ海での石油探査の権益を守るために海軍艦艇を派遣する用意があると宣言。このことは紛争海域における新たな緊張の種であるとロイター通信が報じた。

PetroVietnamの探査船が11月30日トンキン湾の外側で活動中にケーブを切断された。その南方のNam Con Son 海盆の探査が行なわれており、インド国営石油天然ガス探査会社ONGCがベトナムガス田の開発権益を有しているとロイターはいう。

「そこに必要性があり、たとえばわが国の権益が関与しているONGCのような場合には我々は現場に行く必要があり、その準備をしている」とインド海軍主席提督のD.K Joshi 画発言している。インドは航海、オープンなシーレーンでの通信の自由、資源開発の正当な利益を有している。インドは東および東南アジア(韓国、中国、日本、台湾とASEAN)と交易しておりその規模はいまや欧州や米国より大きい。
「インド洋が中国の成長と安全保障に重要であると同様に、南シナ海はインドの経済と軍事的治安に重要である」とアジア太平洋センターでの安全保障に関する研究会議でアジアの安全保障アナリストのMohan Malikが述べている。「米国海軍とともにインド海軍の存在は中国がまじめに行動し、隣国の小さな国々を支援することになるであろう」しかしインドが当該海域に係わり合いを持つことはベトナム東海の軍事化に反対する懐疑主義者らの反発を生むであろう」

インド海軍の南シナ海派遣は最も役に立たない行為だ」とシンガポールのRajaratnam国際問題専門学校の海事専門家 Sam Batemanはいう。「そうした関与は米国、日本、インドによる中国の封じ込めであるとして油を注ぐことにしかならない」

米国大統領バラク・オバマは昨年遅くに「経済的に弾力性のあるアジア太平洋地区に転向する」と発言、米国は領海紛争で中立の立場を維持すると。しかし米国のこのアジア転向の政治的防衛上の政策はすでに2大超大国間の緊張を増加しているという批判がある。中国は米国の台頭の動きを見守っている。
Batemanは南シナ海におけるインドの「海事および経済的利益」は通信の海上交通路を構成する。しかし彼は比較的戦略的重要性の少ないインドの交易について疑問を呈している。インドはベトナム沖合いの石油とガス田に経済的利益を持っている。 Batemanは海軍力による石油探査保護や開発活動はこれまでに事例が無く、非常に対立的なものとなるだろう」という。

一方ベトナム漁民のLUUは次の漁に出るのが待ち遠しい、今度は2月になるだろうという。彼の家族にとっては次の航海が不安にさいなまれるだけのものではない。彼の娘Mai Thi Hueの夫も航海に加わるからだ。「漁業だけが稼ぎの源だ,でも父と夫が海みにまた出かけることはとても心配だ」と彼女は言う。 (完)

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