memories on the sea 海の記録

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何故、漁民は絶滅の恐れのあるクロマグロをポンド2.99ドルで売るのか?(1)

2015-06-29 00:23:51 | 水産・海洋

サンデイエゴ市場では太平洋産クロマグロがポンドあたり2.99ドルで売られている。驚くべき安値は枯渇しつつあるクロマグロ資源を反映してはいない(6月11日NPR/KWQD)

サンデイエゴのマグロの漁港の脇の市場が開く20分前に75人の人々が列をなしている。先週土曜日は地元のダヴ・カレイや篭で獲るギンダラは入荷しなかった。彼らは地元漁師から新鮮な丸のままの太平洋クロマグロを値切ろうとするが、その価格は信じられないポンド2.99ドルである。この魚のポンド当たり価格はスーパーマーケットDELIの七面鳥の肉より安い。脂のある鮮度の良い絶滅しつつあるマグロがこの値段だ。

この安値は太平洋クロマグロの状況を反映していない。研究者らや環境主義者らはこの魚種は問題の渦中にあるという。資源量推定からは漁獲をしない場合に比べ96%減少と歴史的低水準にある。しかし漁師の David Haworthは小型の鉄灰色の魚の山を持ち込み、査定は彼らが海中で見る状況とは違う。太平洋クロマグロはは記録的に豊饒であるというのだ。

「我々のシポッター機(魚群発見航空機)は40年間個々で一緒にやってきたが、彼らは生涯見なかったようなクロマグロを見ているというが、政府はなにも記録していない」とHaworthはいう。

Haworth, 52歳はサンデイエゴ最後のマグロまき網漁師である。この市はかつては世界のマグロの主都であった。Haworth のような漁師にとって.生活を記事することは容易ではない。長い間彼はイカも獲ってきた。しかしエルニーニヨによっ漁業パターンが替わりイカを見つけることは困難になった。そして忘れさられたイワシ漁業は資源の壊滅により2016年まで禁漁となっている。と同時に温暖な海洋環境によりこの地方にクロマグロガ大量に来ていて、彼はこれに着目したのだ。


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