米国西岸の漁業管理者らは今年、数の減少からマイワシ漁業を閉鎖する見込みが強い。これは盛んな漁業により以前崩壊したことや市場で他の魚種がそのザを奪うことの懸念に対応したものである(4月6日China Post)
退職した漁師らはマイワシを獲ることはできない。しかし彼らは太平洋漁業管理理事会がそれを懸念してマイワシ漁獲量をゼロに設定したり、そのほかのサバ、カタクチイワシ、イカなどマイワシとともに群泳するその他の漁業の閉鎖が無いことを期待している。
マイワシは米国西海岸で第1次世界大戦から第2次世界大戦まで栄えた漁業である。カルフォルニアのMontereyには缶詰工場が立ち並び、その様はJohn Steinbeckの1945年の小説の“Cannery Row.” の背景となった。漁業は1940年代に崩壊したがこの小説の人気によって、Cannery Row(缶詰通り)は観光客の目指すところとなり、レストランやホテルが缶詰工場に変わって立ち並ぶようになった。
漁業は1990年代に復活、これは漁業がオレゴンやワシントン沖合いで行われるようになったことによる。今日では西海岸で100隻の漁船がマイワシ漁獲の許可を得ている。これは最盛期の半分に当たる。メキシコで水揚げされブリテシュコロンビアに運ばれたものはアジア、欧州などに輸出されるが、一部は缶詰にされ残りは餌として使われる。西岸の水揚げは1991年の140万ドルが2012年には210万ドルとなったが、再び減少し始めた。