memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

海賊の跋扈する海で生活に格闘する漁民  ソマリア

2012-10-16 08:36:59 | 海事
漁民は先細りの漁獲とモガジシオ市場の低下との戦いに直面、何人かは海賊のボスの高給の誘いに屈する(9月25日Guardian)

ちょうど午前11時を過ぎたころ、一群の若者たちの中には胸をはだけたもの、ボロボロのTシャツを着たものがいる。彼らは様々な鮮魚を急いで運搬している。あるものは魚を頭の上に、またある者は魚の尻尾を掴みぶら下げている。彼らはもっと魚を運ぶため駐車しているトラックに異沿いで戻る。

市場の内部は穴だらけのセメントの床で、そこには死んだ子供のサメやウミガメまでが並んでいる。蠅が飛ぶ暗闇の隅で光るのは猫の目、4匹の子猫をつれている。ここはモガジシオ魚市場、祖もあり亜で最大の市場で、この町に一つだけ残った。内戦の始まる前市内には2つの市場があった。それはLIIDO海岸の隣にあったが建物は船社で砲撃された。

残った市場は倉庫に似ている。光は天井のドーム型の穴からさすが、昔は窓があった。ここには棚はなく客は欲しい魚を指さす。市場で20年以上働くAli Ahmedは市民戦争のときでさえ、生活がこれほど厳しいことはなかったというかつて儲かった輸出市場は安全上の理由で禁止。これが漁師の魚価に影響している。サメ肉を顧客のために切り、重さをはかりながらAhmed はいう。「昔は湾岸諸国に魚を売り良い値段だった。いまは地元の客だけで彼らには金がない」こうした状況はモガジシオの漁民が直面しているだけではないとAhmed。海が穏やかな時には遠出する。そこでは常に外国の海軍によって海賊ではないかと尋問される。「彼らは船の中を隅々点検し、我々が家族のようだと言う」

浜辺に戻れば、また別の大きな問題がある。政府とアフリカ連合軍は午前11時以降のみ出港を許可、午後5時以降の帰港は許可されない。この規制は市場にいる漁民たちに不人気で門限に苦情を申し立てる。「昨晩は午後5時の門限に遅れたので海の上で過ごした。戻ってきたとき兵士に銃撃されてはたまらない」とYasin Mohamedはいう。「日中、魚は全く獲れなかった。魚なしで手ぶらで戻れば、次の燃料代がまかなえない」
ソマリア漁業海洋資源および環境大臣のAbdirahman Sheikh Ibrahimは, 門限は市全体の治安のためだという。「我々はイスラム過激派のアルーシャバブを恐れる。我々は交戦状態にあり敵は漁民を装ってそうした時間に市内に侵入する。我々は認証システムを実行しようとしている。減少する漁獲と困難に直面した漁民の多くが仕事を捨て、ベstの危険で違法な仕事に就く。「およそ8割の経験のある漁師モガジシオは失った、彼らは海賊に参加した」Banadir漁民ユニオンの会長says Bashir Yusuf Barreはいう。「腕利きの漁師は格好の海賊になれる、そのこと悪い奴らは知っている。だから高給で漁師を雇う」 市場で水揚げしている漁民の多くは20代であり多くの経験者たちは仕事を離れてしまったのだ。

市場の外の日陰で35年以上漁師をしている Farah Funaniが大声で近くの若者に支持を出している。「漁師たちにはもはや何の尊厳もない」と彼はいう。「海上では高速艇が来てお前は海賊ではないかと尋問する。そして戻ってくれば門限を過ぎていれば兵士が銃撃してくる」海賊のボスの代理人がいる。ほとんど毎週代理人からの電話か、本人がやってきて彼に高給をほのめかす。「もし自分が幸運であれば市場で毎日10ドル稼げる。しかし代理人たちは月収4,000ドルだという」父親はそれが魅力的であることを認めたが彼はいう。「親友は一年前に海賊に加わった。新しい家を建て新しい車を買った。しかしその後彼が海に出てからは4か月間誰も彼のことを知らない」両手で海をさしながらBashirはいう「我々はアフリカで最も長い海岸線を有している、でも十分な魚を獲ることができない。我々はアフリカで最貧の漁民だ」

ベトナム漁船12隻を阻止、漁民108人を拘束   タイ

2012-10-16 08:36:25 | 亜細亜海道
タイ王国海軍警備艇がタイ湾北部で違法操業していたベトナム漁民108人を拘束した(9月28日PattayaMail)

タイ海事執行センター第1区の副指令監Chumpol Wongwekhinは9月15日から3日間の取り締まり活動を統率。HTMS Chao Phrya, HTMS Sirirath 、 HTMS Thimuang, などの舟艇とともにシーホーク・ヘリ2機も参加ベトナムの漁船を阻止した。
海軍はRayongのタイ湾東部漁業管理センター、Rayong水上警察、税関当局と協力し取り締まりを行った。これは漁民からベトナム漁民がタイ水域に侵入しているという苦情情報を受けてのものであった。ゲバにはおよそ20隻の漁船が認められたが、うち8隻は逃避した。
拘束されたすべてのベトナム漁民は健康診断の後、送還のために海洋沿岸資源局に引き渡された。