完全無欠な「もうすぐ前期高齢男」日記

「もうすぐ前期高齢男」に進級「老いの自覚」を中心にUpしていきます。

8月15日が来るから。    ~新「日本の一番長い日」を見る。~

2016年08月14日 | テレビ
私は初老男である。


お盆である。


おとといは少々飲みすぎた。


今一押しの日本酒「鶴齢の純米大吟醸」を、男3人で一升を空けてしまった・・・。


その割に、酔い醒めが悪くない。


「良い酒」というのは、こうしたものだ。




また、8月15日が来た。



             「終戦記念日」



とは、当たり前のように言われるが・・・・。


これは「敗戦記念日」だと、私は思っている。


この時期には戦争モノの映画がよく放送される。


地上波初放送という「日本の一番長い日(原田眞人監督)」が放送された。


よくできていると思う。



何より「役者たち」が「イキイキ」としている。


阿南惟幾(陸軍大臣) - 役所広司
昭和天皇 - 本木雅弘
鈴木貫太郎(内閣総理大臣) - 山崎努
迫水久常(内閣書記官長) - 堤真一
畑中健二(陸軍少佐、軍務課員) - 松坂桃李


役所広司は、今、俳優として乗り切っている感がある。


山崎努の鈴木首相もいい。この人も、ついにこうした役をやるようになったか。


堤真一は「中堅からベテラン」にかかってくる時期を、あまり力を入れすぎないで飄々と演技している。


松坂桃李は少々「鼻につく」部分があるが、終盤で机を叩きながらひたいに血管を浮かすところなどはいい演技である。



そして、そして、やはり「昭和天皇の本木雅弘」であろう。


全編の中での出演シーンは、それほど多くはない。


しかし、その「存在感」と「纏ったオーラ」は、彼の映画人としての真骨頂である。


今、そういった意味での「映画俳優」というのは、彼しかいないように思っている。



この映画は「シビリアン・コントロール」の意味を、よく表している映画だ。


「軍人」というのは、当然のことながら「戦争」をすることのために存在している。


「命令に絶対服従」というのも、軍人の不文律であるがしかし、人間である以上は「感情」も「精神」もある。


ある意味、軍人は「武器そのもの」であるから、制御する側にその矛先が向いてくるかわからない。


その意識の中での、それぞれの「終戦への道程」


8月15日は、そうしたことの凝縮された「一日」であったろう。


今回も最後までお付き合いいただきありがとう。これを読んでいる皆さんも、終戦と敗戦の意味の違いを噛みしめますように。




              May



「日本の一番長い日」は1967年(岡本喜八監督)もあり、そちらはモノクロでドキュメンタータッチだ。そちらも是非お勧めしたい。









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