完全無欠な「もうすぐ前期高齢男」日記

「もうすぐ前期高齢男」に進級「老いの自覚」を中心にUpしていきます。

年末のスポーツ総決算1  ~フィギアNHK杯の意外~

2006年12月05日 | スポーツ
私は中年である。
ついに我が地域にも「雪」が降ってきたのである。
2日夜半に雨がやんだと思っていたら、急に独特の「無音状態」になった。

雪が降り出すと、降る雪が雑音を吸収して「シーン・・・」となる。
雪の降るのを「シンシン」と表現したりするが、それはこの「無音状態」を
あらわしている・・・まあ、仕方ないか12月に入ったし・・・。
そんな風に思っている「中年」である。

さて、ついに「師走」に入ったわけだが、スポーツ界は06'シーズンの
総決算の時期に来ている。最近、届いたスポーツ結果を私なりに分析して
みようと思う。

まず

    NHK杯フィギアスケート女子シングル 浅田真央優勝
     (ついでに表彰台、男子・女子シングルダブル独占)


・・・浅田真央は追い詰められていた。今回優勝しないと「グランプリ・
ファイナル」に出れない。「2位」で得点では並ぶが、優勝回数の関係で
出場できないのである。

そうした中で、彼女は見事に優勝を果たした。そうした天性の「オーラ」が
彼女には見える。

あくまで私見だが、今回の浅田真央の演技の出来は点数をつけるとすれば
「80点」というところだろう。(あくまで「演技」としての出来)
だが、その「80点」の出来で今の採点法での「史上最高点」を出してしまう
ところが彼女の「恐ろしさ」だ。

このことはトリノオリンピックの時の荒川静香に似ている。様々意見はあるだろう
けれど、あのときの荒川の演技は、私にはやっぱり「80点」くらいの出来に
見えた。

勝負は「6:4」での優勢勝ちが一番いいといわれる。それ以上の優勢で
勝ってしまうと、必ず勝者に「驕り」が出てしまうからだ。

そうした意味でフィギアの演技「80点」の出来での勝利はこれに似ている。
「危機感・緊張感」と「自信」の両方が存在する精神状態。その中での
80点の演技。つまり、状況が悪かろうが、体調が悪かろうが、ここまで持って
いくことが本当の意味で「強く」になったことを意味するからだ。

完ぺき主義で若い浅田がスケートアメリカでのフリー演技の最初のジャンプを
失敗し、それで舞い上がってしまい後の演技がボロボロになった。
しかし、今回のNHK杯では同じ失敗を繰り返さない「強さ」を見せた。

ちなみに、今シーズンの開幕戦(スケート・アメリカ)で優勝した安藤美姫は
非常に今シーズン調子がよく演技の出来が「95~98点」に見える。
彼女もトリノオリンピックでの失敗を克服しての今シーズンを迎えている。

しかし、苦言ばかりで申し訳ないが、安藤の場合は私には今シーズンの
調子のよさは「諸刃の剣」に見える。
「好事魔多し」彼女はグランプリ・ファイナルで、好調が故の「思わぬミス」に
泣くのではないだろうか・・・。

「新採点法」になってから結構経つが「演技の完成度」が重視されるようになり、
その場の「演技での出来」が軽視されるようになった。(分かりにくいかな?)

だから村主章枝の演技が旧採点法なら良い点が出たであろうが、新採点法では
残念ならが優勝の可能性がかなり低い。演技の基礎点が高い選手が皆、大失敗を
しない限り、彼女が「優勝」まで届くことは無いだろう。

この3人がグランプリファイナルに出場することになる。表彰台に「2人」が
上ると私は予想するが結果は・・・。まあお楽しみ。

ついでに今回のNHK杯は、男子も日本勢が表彰台独占だった。
男子については、女子ほどコメントが無い。もし、グランプリファイナルで
織田・高橋どちらかが表彰台に立ったらコメントすることにしよう。

まあ、何はともあれ、フィギアファンの私が30年近くこの種目を見てきて、
こんな時がくるとは思わなかった。
これから先に男女ともにフィギアの国際大会「表彰台独占」などということは
まずありえない。
皆の心に長く長く刻み付けておいて欲しい「06’NHK杯」である。

今回も最後までお付き合いいただきありがとう。
これを読んだみんなが「06’NHK杯フィギア」を忘れませんように。

一生に一度でいいから「生」でフィギアの大会が見てみたい・・・。
                            may

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