完全無欠な「もうすぐ前期高齢男」日記

「もうすぐ前期高齢男」に進級「老いの自覚」を中心にUpしていきます。

スポーツ選手の給料   ~60億円は松坂が貰うんじゃないよ~

2006年11月18日 | スポーツ
私は中年である。
サスガに寒くなってきた。11月も半ばなら仕方ないか。
人間は不思議なもので、徐々に気温が下がって行くことには
あまり気にならない。
しかし、急な気温の低下にはわずか3~4℃の差にも過敏に反応する。
・・・どっちにしても寒いのは嫌じゃ!という「中年」である。

         「約60億円」

いま話題の金額である。5111万ドルって言ったっけ。
サブタイトルにも書いたけれど、この金額は松坂大輔自身が貰うお金ではない。
松坂を放出する見返りとして「西武」が手に入れた金だ。

松坂へ払った西武の今までの年俸の合計が約15億円ほどだという。
単純に考えれば、4倍の「商品」に育て上げたといえる。
まあ「損」をしたのか「得」をしたのかは良く分からんけれど・・・。

少なくとも西武の契約選手全員の年俸を全部足しても、60億円にはならない
だろうから数年間は得をしたことになるんだろうな。

前にどこかのブログに書いたおいたと思うのだが、アメリカの人口は
約2億5千万人ほどだったと思う。
つまり日本の約2倍なのだ。(たった2倍だぜ?)

ことを単純に考えれば、すべてアメリカの半分の力が日本にはあって
しかるべきだろう。

しかし、現実にそんなことはありえないし日本はいつまでも、アメリカに
「あこがれ」と「劣等感」を持ったままだ。

いろんなモノにそれは現れているが、とくに「プロスポーツ」においては、
その意識が強いように思えてならない。

その際たるものが「メジャーリーグ」だろう。あの世界を見ていると、
つくずくアメリカ人の「ゆがんだ価値観」を感じる。

前にも書いたが、長者番付の上位10人くらいで全国民の収入の半分を
占めてしまうことが「民主主義・資本主義」の本質だと言わんばかりの
国の姿は、とても正しい国の形とは思えない。

その状況は、ちょうど今、日本がその入り口にいるような気がする。

話がそれてしまった。メジャーリーグの話だ。
歪んだ国アメリカは、自分の国の価値観を全世界に押し付ける
クセがある。

残念ながら、その押し付けにのらなかった国が世界には多々あった。
そのため、かの国は自国でそのスポーツを肥大させ「自己完結」
させてしまったのだ。

そのために野球を志すものにとって「世界の舞台」より「アメリカ・
メジャーリーグ」で活躍するほうが「夢」や「大金」になってしまった。

それ自体が大して悪いことでないように思えるが、それは各国の野球界が
メジャーリーグの「予備リーグ」になってしまったことを意味する。

日本も今年、松坂・岩村・井川らが続々とメジャーに行くだろう。
それは自国の名選手の彼らを、我々の手の届かないものにすることを
意味する。

私の心が狭いのだろうか。

日本サッカー界における中田英寿や中村俊輔がヨーロッパクラブに
移籍した事と、松坂やイチロー・松井がメジャーリーグに行ったことが
「同じこと」と思うことが出来ず、素直に喜べないのだ。

「WBCがあるじゃないか」という声が聞こえてきそうだが、まだまだ
あれがサッカーにおける「ワールドカップ」に相当する大会とはいえない。

しかし、奇しくも第1回大会は日本が優勝したことが、ある意味で
自己完結してしまったメジャーリーグに一石を投じたのかもしれない。

日本では「巨人(ジャイアンツ)神話」が崩壊して、新しい秩序が出来ようと
している。

世界では新しい世界的スポーツ「Baseball」を作る第一歩が「WBCの日本
優勝」から始まったとすれば、これほど喜ばしいこともないだろう。


今回も最後までお付き合いいただきありがとう。
これを読んだみんなに幸福が訪れますように。

しかし、松坂の年俸はどれくらいになるんだろう?

                         may








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