完全無欠な「もうすぐ前期高齢男」日記

「もうすぐ前期高齢男」に進級「老いの自覚」を中心にUpしていきます。

燃える嬬恋ライブ  ~間に合わなかったフォークブーム~

2006年11月25日 | 音楽
私は中年である。
若いときには、全くなかった「頭痛」を最近感じるようになった。
私のつれあいは良く頭痛を訴えるので頭も揉んでやることがある。

すると頭皮が良く頭蓋骨から浮き上がっているような感じがある。
私はいくら頭が痛くても直接皮膚が頭蓋骨に張り付いている感じだ。

なにか脳外科的に問題があるのかなぁ・・・。「中年」である。


さて、見なければならないビデオがたくさん溜まっている。
今日は土曜日で冬支度もほぼ終わったのでそれらをゆっくり見ることにした。

NHKBSで今月放送された「嬬恋コンサート」の総集編である。
コンサート自体は「よしだたくろうとかぐや姫」の二組を中心に8時間に
及んだという。それを半分の4時間に編集してある。
総集編は2部構成で4時間。それでも気合を入れないと見れない時間だ。

そこには、60歳になり肺がんを克服した「よしだたくろう」が圧倒的な
パワーで迫ってきた。
それに比べると、このときのために再結成された「かぐや姫」には、
たくろうより元気な活動を続けてきた「みなみこうせつ」を中心と
している割には「衰え」が目立った。

実は「中年」を自認する私は、よしだたくろうという人のブームに微妙に、
乗り遅れた歳なのだ。

このコンサートに参加した人たちの平均年齢が48~9歳だという。
つまり、よしだ氏が活躍したとき高校生くらいの時の人々だ。

私はその人たちより、3~4歳下。つまり、当時中学1~2年生だった。
それをたいした違いがないように思うかもしれないが、一番大事な彼の
「核心」をつかみ損ねた年頃なのだ。

今回このビデオを見て「よしだたくろう」がいかに「偉大」であったか
良く分かる。

私の記憶にあるよしだたくろうは「結婚しようよ」や「旅の宿」が
テレビのベストヒット番組に入っているのに、かたくなに出演拒否を
している彼である。

もちろんそれらの曲によって彼がより多くの人に支持されたのは確かだし
その有名曲等で彼の核心の部分が揺らぐことはないだろう。
しかし、わたしは大衆受けした彼の一面だけを見て評価してしまっていた。

今回のステージを見ていると、現体験としての彼の「凄味」を理解
しなかった事への口惜しさがこみ上げてくる。

私の夢中になったのは「かぐや姫」のほうである。実際、歳から言っても
たくろうの60歳にたいして3歳下のこうせつが歌ったのは、とても
その時代の身近にある男と女の歌だった。

「社会」に対しての意識をそれほど強くもてなかった中学生の
男にとっては「かぐや姫」の身近な女性に対する「恋」の歌のほうが
興味をくすぐられたのだ。

この総集編の前に放送されたコンサートに対する「ドキュメント番組」では
「たくろうとかぐや姫」の2組が出演していたにしては、8:2位の割合で
たくろうに重点が置かれていた。全編を見てみると残念ながらそのことが
正解であることにうなづかざるを得ない。

かぐや姫の歌はほとんど全曲、昔のレコードのほうが出来が良い。
しかし、たくろうの歌は昔のレコードよりこのステージのほうが断然、
迫力がある。

彼らの歌は集まった3万5千人の中高年の人たちと、それをこうした
ビデオなどで見たすべての人たちの「人生」に直接的に大きな影響を
与え続けている。
そのことに「音楽のもっている底力」を今更ながら感じている「中年」なのだ。

今回も最後までお付き合いいただきありがとう。
これを読んだみんなに幸福が訪れますように。

たくろうの「中島みゆき」とのコラボレーションでの
「永遠の嘘をついてくれ」は、正に「圧巻」一見をお奨めする。
                            may







コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする