Fish On The Boat

書評中心のブログです。記事、それはまるで、釣り上げた魚たち ------Fish On The Boat。

近況、そして新型コロナを考える。

2020-04-01 00:07:14 | days
北海道はいまのところ、
先月の緊急事態宣言が効いたっぽいです。
本日は「新型コロナの新規感染者はなし」に落ちついた。
9日に札幌へいったときには中心地を歩くおよそ8割以上の人が
マスクをしていました。
やっぱり知事による宣言によって新型コロナへの意識が生まれたんだと思います。
僕もこの二カ月で外に遊びに行ったのは一度だけ。
もともと本読みだし、ひきこもってても大丈夫なタチ。
それに、まるでこういう時期の到来を見越していたかのように、
未読の積読の冊数は300を超え、
買い溜めた映画のディスクも、未開封のCDも多数ある、という状態だったりします。
実はいくらでも家にこもっていられるのです。

……などと言っていても、そろそろ生活に変化が訪れる時期です。
冬季にとくに大変になる母親の介護なんですが、
こっちを今シーズンもなんとかやり通して明日からはもう新年度なわけでして、
ぼちぼち、また観光の仕事がはじまるのです。

また今年も父親に母親の介護をひとりでやってもらう時期が近づいてきたのだけれど、
これがまた不安、というか、おそらくうまくいかないだろうと……。
はっきりいって母親の病状的にも厳しいのだけれど、
父親自体の性格も災いして(すぐにパニックになって落ちつかない)、
最初の1週間でひどいことになりそうでもある。

もしも、(というか、その公算のほうが高いのではないかと感じはするのだけれども)
観光の仕事が新型コロナの流行の為にその開始が延びれば、
家庭の方は僕が家事をしたり見守りをしたりするので落ちつくんです。
しかし、僕個人はそのためにまるきり稼ぎがない。
また、「いやいや、北海道は落ちついてきたから通常通り始めますよ。」
となったらなったで、道内に限らず道外や海外(現状ではそれは無いかな)の人たちと
仕事で交流することになりますから、新型コロナをもらう確率が急激に高まります。
やっぱり、多くの人たちと同じように、今年は苦しい立場にあります。

でも、仕事がなくなった場合でも、両親が年金を受給していますから、
食べていく分には食べていけるんですよ。
なんていうか、介護をしなければならないという不可抗力ゆえの寄生状態です。

そんなわけですから、
僕は、自宅にひきこもって出来る、
「小説を書く」という種類の創作が好きでよかったなあと思いもします。
仮に、同じく自宅で出来る仕事の、
「プログラムを組む作業」ができる人だったなら、
自室でアプリを作るなど、仕事に困らなさそうなので、
そっちのほうがずっとベターですけども、
学生の頃にHTMLですら、
メモ帳だとかで組めなかった僕ですから(ソフトでサイトを作ってはいました)、
そっちの素養がないんです。
一念発起して勉強してたら違ったのかもしれないですが、
もともとの素養としては小説を書く方がいいんですよねえ。

と、ちょっと話が逸れていきましたが、
新型コロナははたしてこれからどうなるのか、
その展望を、仮定のものであるとしてでも、
ずぶの素人ながらちょっと持っておきたい。
以下、新型コロナに対する素人考えですが、
この時点での備忘録的に記していきます。

まず、けっこう前から言われている集団免疫。
新型コロナの感染力を考えれば、7割くらいの人数が新型コロナに罹り、
抗体を得たならば、流行が治まるというものでした。
ただ、感染力の算出、R0(アールノート。基本再生産数)の推定値が
はたして正しいものかどうかの疑問がまずあります。
この間みたWEBの記事で、新型コロナのR0は2~2.5で、
だから集団免疫まで6割から7割くらいの人たちが感染して流行が終わると導き出される、
と書かれてあったと思うのですが、
もしももっとR0が高ければ、人口の8割だとか9割だとかが罹患しないと
流行はおさまらないことになるんじゃないか。
このあたり、まだはっきりしていないですよね?
それと、致死率が、今日のニュースでは0.66と出ていました。
インフルエンザの0.1より高いです。
そんな高い致死率の病気を、集団免疫が得られるまで放っておいたら、
この病気に弱い、高齢者や基礎疾患を持つ人たちをはじめ、
犠牲者を黙認することになってしまう。
これはちょっとなあ、と考えてしまう。

次に、ワクチンや治療薬の話。
まず、100%作れるというものではないことが、
このあいだのNHKスペシャルでちらっと言われていました。
作れたとしても、治験に時間がかかったりします。
早くて1年後くらいじゃないか、なんて言われる。
しかし、ワクチンや治療薬がそのうちできるという前提で構える姿勢でいることが、
実は精神衛生的にも戦略的にも有効ではないか。
なんとかワクチンができあがるまで、これ以上感染を広げない。
最終的に集団免疫で克服されるものであったならば、
自然感染に依らず、ワクチンで抗体を得ることで集団免疫を得たいものです。

なので、新型コロナは、
感染力が高く、毒性もインフルより強いという怖いウイルスですが、
みんながみんな、自分がそれに罹るのをできるだけ先延ばしにしようという
切実な心構えを持つことが大切なのかもしれません。
よく言われていますが、
人との物理的な距離を通常より広く保つこと、
密閉、密集、密接の「三つの密」を避けること、
手洗いやうがいを必ずすること、といったことを
ほんとうに心がけて、
自分が感染するのを遠い未来のことへと遠ざける。
基本姿勢はそこにありますよね。

だけれど、個人的にだとか、世帯的にだとかの経済事情があります。
会社も、サービス業や飲食業、観光業や宿泊業、イベント業を中心に、
そうとうつらいでしょうから、
そういった仕事をしている人たちは、失業のリスクが高まっているし、
給料だって減っている人もいるでしょう。
自粛をお願いされても、「自粛していたら食べていけない!」
ということになります。
ニュースによれば、政府は現金給付を、
一部の、大幅に所得の減った世帯におこなう、
ということでしたが、なんだか給付までにもすごく時間を要しそうですし、
自己申告だなんて噂もありますから、
国の財政も相当きついのか、なんて考えたりもしました。
国の財政は国力に繋がりますから、
北朝鮮や中国、ロシアの動き、
それもアフターコロナと言われる新型コロナ収束後の読めない世界情勢のリスクを
もしかすると考えているのかな、なんて頭に浮かびもしました。

ご存知でしょうけれども、
今は欧米がとても大変な状況で、
イタリア、スペイン、そしてアメリカのニューヨークも医療崩壊しているという報道があります。
日本も、東京はあと100床の余裕しかない、という話もありましたし、
感染爆発が起きたら、どこの都市でもお手上げになってしまう。
患者はトリアージによって、症状が辛くても治療してもらえないケースがある。
命に優先度がつけられてしまいます。
まだ、日本は感染爆発が起こっていませんが、
怖いのは、このウイルスの潜伏期間が2~3週間くらいあることです。
もしかすると、2週間前、1週間前、3日前だとかに一線を越えてしまっている恐れすらある。
それでも、できる限りの注意と予防の意識を持つことは、大切だと思います。
より最悪なケースを避けるために、ひどい状況になってもヤケにならない、
そういった心構えで新型コロナに向き合うべきだと思っています。

あと、世界的な状況でつけ加えて考えておくことは、
南半球でも流行していることから、終息までにはまだまだ1年、2年単位かかるかもしれないこと、
逆に、中国や韓国での感染者の増加率が下がってきたことなど、そしてまた、
イタリアやスペインでもちょっとそういう傾向が見られることなどから、
案外、感染爆発の終息は近いのかもしれないという展望もあること、
でも、これから発展途上国での感染爆発が予想され、
それによって世界的流行が長引く可能性があり、
ウイルスが変異することも考えられ、
その場合だとワクチンが再度開発されないといけないこと、
などなどあります。

……と、いろいろ述べました。
僕の把握力は目の粗いザルみたいなところがありますので、
もっと重要視しなければならないポイントを見逃してもいるのでは?
と言えなくもないです。

今回、まず感染しないことっていうのが一番ですが、
同じくらい、経済について考えなきゃならないですし、
アフターコロナを見据えて計画したほうがいいこともあります。
そして、アフターコロナで世界情勢がどうなるかも気になるところです。
たぶんパワーバランスが変化するでしょうから。

いろいろと、知恵を結集し、勇気をだし、慎重さを忘れず、
少しでも犠牲者を少なくして世界中で乗り切っていけることを信じて。
応援しあって、頑張りましょう。
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