第1回ダ・ヴィンチ文学賞の優秀賞受賞作だってことで、軽く『コレ読んでみよ~』とタイトルをメモして書店で見つけて中身も見ずに購入。表紙の写真もよく見ていなかったのだが、確かに(-"-;)むむっ? という感じではあった。買ったまましばらく放置しておいて、先日読み始めようと裏表紙を見たら・・・
祐司が恋したのは、姉の婚約者。
・・・・・・(; ̄ー ̄)...ン?
あらら??えーとえーと、もしかしてこれは・・・いわゆるボーイズラブ系小説なんですか?
「(´へ`;ウームまいったなあ・・・という思いはあったものの、読んでみた。
しかしこれが読み始めると止まらなかった(*^^*ゞ
しかしこれが読み始めると止まらなかった(*^^*ゞ
まずは受賞作の『Bad Beautiful』。
主人公は大学生の祐司。物語は彼の友人・瞬の別れ話のためにゲイのふりをするところから始まるのだが・・・実はこの主人公ホントにゲイなんだな。それを知っているのは、同じ大学に通う女の子・香奈だけ(彼女は祐司のことが好きなんだが)。そしてある日、姉が連れてきた婚約者・透に祐司はひとめで恋に落ちる・・・。この時、透もまた祐司に恋していた・・・。
心の内側に人には言えない何かを抱えているふたり。姉と透が結婚した後も熱病のように繰り返される情事、大好きな姉を裏切り、それでも止められない想い。
そして、2人の恋はある時突然に終止符が打たれる。
読んでいて、こう・・・痛いんだよね。むき出しの心に針を刺されるような。切ないというよりも痛い。
祐司と透が別れるシーンは、祐司の冷静さがお見事だった。男と女だったらこんな別れ方できるんだろうか? と思ってしまうほど(*^^*ゞ
主人公は大学生の祐司。物語は彼の友人・瞬の別れ話のためにゲイのふりをするところから始まるのだが・・・実はこの主人公ホントにゲイなんだな。それを知っているのは、同じ大学に通う女の子・香奈だけ(彼女は祐司のことが好きなんだが)。そしてある日、姉が連れてきた婚約者・透に祐司はひとめで恋に落ちる・・・。この時、透もまた祐司に恋していた・・・。
心の内側に人には言えない何かを抱えているふたり。姉と透が結婚した後も熱病のように繰り返される情事、大好きな姉を裏切り、それでも止められない想い。
そして、2人の恋はある時突然に終止符が打たれる。
読んでいて、こう・・・痛いんだよね。むき出しの心に針を刺されるような。切ないというよりも痛い。
祐司と透が別れるシーンは、祐司の冷静さがお見事だった。男と女だったらこんな別れ方できるんだろうか? と思ってしまうほど(*^^*ゞ
続編の『What’s New?』は、祐司の6年後と新しい恋(もちろん相手は男だ。しかも今回は中年の)へと飛び込もうとする祐司が描かれている。
当然ながら性的表現も多いので、受け付けない人は絶対無理ですなあwけれど、基本的にBL系はダメなはずの2号でもすんなり読むことはできた。文章力のおかげか、作品全体の冷たい雰囲気のせいか。
最近は若い作家さんの作品って普通に同性愛モノはあるし、物語自体はベタではあるし、登場人物がみんな物分かりのいい『良い人』なのが気になるといえばなるんだが、全体的にいい空気感が漂っている。何だかひさびさにさらっと一気に読めた作品だった。
平たく言ってしまえば、男と女とか男同士とか女同士とかではなく・・・恋する感情ってのは同じなんだよなってことか。ちょっとこの作家さんのほかの作品も読んでみたくなるような気がしちゃった。