島便り

スペインはマヨルカ。2004年9月生まれの息子、2009年6月生まれの娘と、島出身のだんなとの4人家族の日々。

別れ、そして現実。

2007年10月17日 | 日常
                   ふうちゃんとナルの三輪車レース


昨日の午後両親がマヨルカを発ちました。
滞在半ばくらいから、じいちゃん、ふうちゃんにべったりになったナル。さて、どうやって彼らが出発することを説得するか・・
友達が家に来ても「またね」といわれるのを毛嫌いする息子なので、じいちゃん、ふうちゃんにも「頼むからまたね、とかバイバイっていうのはやめてね」と伝えておいた。
・・・っていったってね・・・スーツケースを車に積む時点で分かると思うけれど。

朝から「じいちゃん、ふうちゃんは今日飛行機に乗るんだよ」と伝え、乗り物マニアの息子は「それはすごい!」というリアクション。
幼稚園から帰ってきたナルと入れ違いで空港へ発たなくてはいけなかった両親、ナルに「飛行機に乗ってくるからね」と打ち合わせどおりの挨拶。
が、じいちゃんがうっかり「また来るからね」(人の話をまったく聞いてない!!)といった瞬間、火がついたように泣き出した。

「またね、NO!!!!!!じいちゃん、ふうちゃん、アキーーーー(ここ、というスペイン語)」

「パパとママとナル3人で飛行機に乗って会いに行こうね」と説得するが、効果なし。
車にエンジンがかかると、手を伸ばして「行かないでーーー」と走り出す。
「花王愛の劇場」状態。

ずっと泣き止まない息子を前に、だんだんこちらまでが哀しくなってきて、涙がぽろり・・・すると、あらあら、涙が止まらない。
多分数分、二人で泣いていたのだと思うけれど、先にナルが泣き止んだ。私の肩をぽんぽんとたたき、「ママ、だいじょうぶ。ふうちゃん、じいちゃん、ひこうきね」

・・・・・・

たまたまDVDデッキに一時停止の状態で入っていたオペラがあったので、二人でそれを鑑賞して日が暮れました。
「Andrea Chenier」というマイナーではないがメジャーでもないオペラを最後まで飽くことなく見ている息子に驚く。
きみは誰だ????

さて、現実がやってきました。
倍になる家事(前に戻るだけ)、予定が大幅に狂っている譜読み、わけあって、だんなが弁当持ちなのだけれどその準備。
6時半起きのはじまりです。