冬服になったよ。
もう10月末。
息子は冬服に、街ではクリスマスのイルミネーションが取り付けられ、昨日から冬時間になり・・・気付いたら色んなことが冬へ向かっている。
知らない間、というのは、必要最低限しか外出せず、ずっと家に籠って譜読みをしていたからです。
9月の日記に今シーズンからコンセルヴァトワール勤務になる話を書いた。
そのときは、弦楽器と「木管楽器」担当の伴奏、と書き、なおかつ余裕があったのだ。
しかし・・事態は一転(そんなに大げさな話じゃないけれど、私にとっては一大事件)
「木管楽器」といわれ、頭に描かれた楽器たちは、フルート、クラリネット、オーボエ、ファゴットでした。
これが正しくないのが音楽家たちにはお分かりでしょうが、ファゴットから先は私の頭にはなかったのですよ・・
この4つの楽器のレパートリーは大概持っているので「余裕」があったわけ。
ところが蓋を開けてみたら、私が配属された科は
サックス。
母校にももちろん「サックス科」はあった。
おぼろげな記憶の中にも、学生のときサックスの伴奏をしたことが残っている。でも打ち上げが楽しかったことしか記憶になく、どんな曲なのかは全く覚えていない。多分1回しかやったことがないのだと思う。
記憶にあるのは、サックス伴奏者というのは「固定されていた」ということ。
伴奏業をやる中、「サックス伴奏は死ぬぞー」という話、それからやっぱりスペインにも「サックスの固定伴奏者」がいるので、サックスの話が来たときもずっと「No」といっていた。
だからレパートリー、ゼロ。ゼロ!!!
10月に入ってから渡されたサックスの楽譜、両親が帰ってから開けてみたら、2週間で仕上げる曲じゃないことが判明。サックス科に限り、毎月発表会(実は試験・・)があり、今月は26日の金曜日だったのだ。
ちなみに毎月の発表会では弾く曲が時代別になっていて、今回は「古典」
いままで色んなピンチはあったけれど、わりと譜読みが早いことが幸いしていて、本番で冷や汗、ということはなかったのだが、今回はいやいや、冷や汗じゃすまなかった。
12名の生徒たち、これがまたよく弾くんだ・・・伴奏する側としてはレベルの高い生徒たち、というのは嬉しいのだけれど、弾きながら胃が痛くなる、というのはここ10年以上経験したことがない。
同業者に「サックスの伴奏が大変でさ・・」というと、みんなそろって同情してくれる。でも誰も「変わってあげようか?」なんていってくれない。私も今までそうだったんだよな。
今日の朝には、同業者から「生きてる?」と陣中見舞い電話がかかってきて、確かこの人もサックスに関わっていたな・・と思ったので状況を説明したら「サックスワールドへようこそ」といわれた。
3名のヴァイオリンの生徒たちの影は限りなく薄いです。弾く曲もベートーヴェン、シューマンのソナタ、と、なんて「クラシック」なレパートリー。
サックスの「古典」、というのは、20世紀入ってからの曲なので、私にとって、すでにそれらは「古典」ではない。古典の譜読みでゼーゼーいう、ってどういうことだ!!!そして彼らの「古典」の先にはなにがあるんだーー!
来年の私はきっと「ベートーヴェン?なんて太古な曲なの?」といっていることでしょう。
今日は私もピアノも休息日。
もう10月末。
息子は冬服に、街ではクリスマスのイルミネーションが取り付けられ、昨日から冬時間になり・・・気付いたら色んなことが冬へ向かっている。
知らない間、というのは、必要最低限しか外出せず、ずっと家に籠って譜読みをしていたからです。
9月の日記に今シーズンからコンセルヴァトワール勤務になる話を書いた。
そのときは、弦楽器と「木管楽器」担当の伴奏、と書き、なおかつ余裕があったのだ。
しかし・・事態は一転(そんなに大げさな話じゃないけれど、私にとっては一大事件)
「木管楽器」といわれ、頭に描かれた楽器たちは、フルート、クラリネット、オーボエ、ファゴットでした。
これが正しくないのが音楽家たちにはお分かりでしょうが、ファゴットから先は私の頭にはなかったのですよ・・
この4つの楽器のレパートリーは大概持っているので「余裕」があったわけ。
ところが蓋を開けてみたら、私が配属された科は
サックス。
母校にももちろん「サックス科」はあった。
おぼろげな記憶の中にも、学生のときサックスの伴奏をしたことが残っている。でも打ち上げが楽しかったことしか記憶になく、どんな曲なのかは全く覚えていない。多分1回しかやったことがないのだと思う。
記憶にあるのは、サックス伴奏者というのは「固定されていた」ということ。
伴奏業をやる中、「サックス伴奏は死ぬぞー」という話、それからやっぱりスペインにも「サックスの固定伴奏者」がいるので、サックスの話が来たときもずっと「No」といっていた。
だからレパートリー、ゼロ。ゼロ!!!
10月に入ってから渡されたサックスの楽譜、両親が帰ってから開けてみたら、2週間で仕上げる曲じゃないことが判明。サックス科に限り、毎月発表会(実は試験・・)があり、今月は26日の金曜日だったのだ。
ちなみに毎月の発表会では弾く曲が時代別になっていて、今回は「古典」
いままで色んなピンチはあったけれど、わりと譜読みが早いことが幸いしていて、本番で冷や汗、ということはなかったのだが、今回はいやいや、冷や汗じゃすまなかった。
12名の生徒たち、これがまたよく弾くんだ・・・伴奏する側としてはレベルの高い生徒たち、というのは嬉しいのだけれど、弾きながら胃が痛くなる、というのはここ10年以上経験したことがない。
同業者に「サックスの伴奏が大変でさ・・」というと、みんなそろって同情してくれる。でも誰も「変わってあげようか?」なんていってくれない。私も今までそうだったんだよな。
今日の朝には、同業者から「生きてる?」と陣中見舞い電話がかかってきて、確かこの人もサックスに関わっていたな・・と思ったので状況を説明したら「サックスワールドへようこそ」といわれた。
3名のヴァイオリンの生徒たちの影は限りなく薄いです。弾く曲もベートーヴェン、シューマンのソナタ、と、なんて「クラシック」なレパートリー。
サックスの「古典」、というのは、20世紀入ってからの曲なので、私にとって、すでにそれらは「古典」ではない。古典の譜読みでゼーゼーいう、ってどういうことだ!!!そして彼らの「古典」の先にはなにがあるんだーー!
来年の私はきっと「ベートーヴェン?なんて太古な曲なの?」といっていることでしょう。
今日は私もピアノも休息日。