帰省ラッシュ

毎朝8時にだんなと息子が家を出る。
そこから1時間弱、ひとりのんびり過ごす時間が好き。
始めにすることは庭まわり。まだ日がのぼりきっていないため涼しくて気持ちがよい。
薔薇の新しいつぼみを発見したり、夜に食べられそうな熟したトマトを収穫したり。
今日は葡萄の実がたわわになってきているのに気付く。そろそろ実に袋をかけてあげないと鳥にすべて食べられてしまう。
これが面倒なんだよね。今年は誰がやるんだろうか。

先週で地元のオーケストラのシーズンが終わった。
音楽仲間のスペイン人たちは本土に実家がある人が多い。
今週は彼らの帰省ラッシュだ。
電話で「よい夏を！」といいあう友人、または実際ランチを一緒にしてお別れする友人、日本だと年末にあたるのかな。

考えてみると私は「帰省」というものをしたことがない。
日本では東京に家があって東京の大学へ通った。
試験などが終わって、関西や東北の実家へ帰る友達がなんとなく羨ましかった。

海外に出てからは「帰省」というよりは「帰国」だ。
しょっちゅうは帰れない。
多くて1年に１回。しかも大イベントだ。
飛行機で1時間の距離に実家がある仲間たちが、またしても羨ましい。

島10年目にして、初めて3ヶ月の夏（6月～8月）を島で過ごす。仕事を口実に島の外へ出るのが通常だったのだけれど、今年はなぜか8月に2回地元で本番があるのだ。
帰国は来年かな。