22歳のとき、かれこれ17年前ですが、私は日本を出ました。
1995年7月にあったドイツのフライブルグ音大の受験のため、出国したのは6月4日。
成田空港には、両親、妹のあーちゃんのほか、芸大の同期生が見送りにきてくれた。
ゲートをくぐるそのとき、同期の友人が号泣した。
一人で行く海外。不安はいっぱい。泣いてる場合じゃない私はそのまま荷物を片手に飛行機へ乗り込み、ひと段落したとき、友人がくれた手紙を開いた。
励ましの言葉が沢山書いてあったその手紙を片手に飛行機で一人涙。隣に座っていた人(出張で慣れてる感じのおじさん)が「一人で初めての海外ですか?」と聞いてきたくらい、長いこと涙を流した。
そのとき渡された手紙は今でも大事にとってある。
1997年9月。留学期間を終え、NadalのいるMallorcaへ渡ることに。出発は9月16日。
このときも、フライブルグの中央駅まで音大の友人たちが見送りにきてくれた。
小さいころからじいちゃんの仕事の都合で転勤が続き、見送られることに慣れてきた私。
そんな私が、おそらく初めて人を見送る経験をしました。
マヨルカの数少ない気心知れた日本人友人の一人、たまき。
彼女が来週からペドロの仕事の都合で本土のムルシアへ引っ越すことになったのです。
このBlogでも何度も登場しますが、完全なる信頼をよせるたまきといずみさん。スペイン人の友人にも恵まれながら、心の支えとなっているのは、やはりこの母国語仲間。
ナルを身ごもっている時からのお付き合いなので、かれこれ8年???に渡り、苦楽を共にした友達です。
ムルシアは近い。飛行機でいけばたかだか40分の距離。
でも正直、とっても寂しいです。小学生みたいな感想ですが、この言葉しかない。寂しい。
見送る人の気持ちをしみじみと味わっています。
また近々会おうね。そしてありがとう。