公園で出会った少年が、
「大町駅方面はこちらの出口でしょうか」と尋ねてきた。
初めて大町公園に来たようで中学生とのこと、
幼さが残っていたから入学したばかりの1年生なのであろう。
フィールドアスレチックや動植物園が休みで残念がっていたので、
「でも、新緑が気持ちよかったでしょ、公営の場合は月曜休みが多いから、
PCで調べてから来ると良かったね」と言うと、
PCは使えるが母親が使わしてくれず、さらに、
「母は毎日のように勉強しろ勉強しろとうるさいのです、
今日、公園に来たのもそんな母から逃れるためだったのに」と。
そんな言葉を残して足早に公園から出て行ったが、
駅と反対方向に歩いて行ったので、
呼び止めて道順を教えると、
「判りました、ありがとうございました」とお礼の言葉が返ってきた。
言葉遣いも丁寧だったから、所謂「育ちがいい」のだろう。
「うるさい母親から逃れてきた」と言う理由と、
一人で公園に来ていることが気になったが、
「親離れの時期」の春愁だったのかもしれない
他人の私に話したことによって、
少しはストレスの開放になったものと思うが、
母親と言うものは生きている限り子供のことが心配なのである。
本日大町公園で出会った春の蝶。
ベニシジミ
スジグロシロチョウ
ルリタテハ
ムラサキシジミ(巻頭の写真も)
そしてそして、2年間もこの公園で探し続けた、
「ツマキチョウ」に出会った。
ツマキチョウがいることは植物園の資料などでわかっていたが、
「春しかみられない」特殊な蝶のため中々発見できなかった。
出合ったものの、2匹のシロチョウ(ツマキチョウの雌の可能性も)と追い掛けあい、
あっという間に目の前から消えていった。
ただ、前翅先端のオレンジ色の模様が確認でき、
「ツマキチョウ」であることが判った。
居る事が判った以上、今年の春はカメラで捉えてみようと・・・・