松戸市の「21世紀の森と広場」や、
市川市の「大町公園(市川動植物園)」などの、
自然保護をコンセプトとした公園の草叢を歩いて居ると、
昆虫の幼虫や、色彩豊かな昆虫に出会うことがある。
たとえば巻頭の写真はマコモの葉の先にいた蟻のような昆虫で、
写真を撮った後で調べても正体が判らなかった。
巻頭の写真の背中の模様や、
下の写真の頭部にあった太く長い針のような口吻から、
カメムシの仲間である「サシガメ」の幼虫のようであるが、
成虫としての特徴は何も見られず、名前の同定は出来なかった。
次もマコモの葉陰に止まっていた小さな蛾で、
小さすぎて肉眼では模様などは判らなかったが、
液晶で確認してその模様の豊かさに驚かされた。
蛾は正面から見ると、夜行性ゆえの目の大きさが面白い。
綺麗な蛾だったので、さぞかし有名でNet検索も簡単だろうと思っていたが、
昨日、今日と2時間以上もサーフィンしたが同定できなかった。
似たようなものはあったが、模様が違っていたのである。
触覚が体長の2倍以上も長い、カミキリムシが葉陰に隠れていた。
やがて葉の上に上ってきたのを撮って確認すると、
黄色の斑点が背や腹部や頭部にまで付いていたが、
腹部まで同じ模様があるのは珍しい。
名前は「キボシカミキリ」。
ポヒュラーな虫のようでNet検索で直ぐに同定できた。
次は小屋の天井に張り付いていたゲシゲジの大型版。
名前も見たまんまの「オオゲジ」で、害虫を食べる益虫のようである。
ゲジゲジやムカデは見たことがあるが、
田舎生まれの私がオオゲジを見るのはこの日が初めてだった。
もしかするとその形から、本体を確認するよりも逃げていたのかもしれない。
良く見ると、体には光沢があり繊細そうな脚や触角の微妙な色合いが美しい。
明日は雑節の「半夏生(ハンゲショウ)」で、
関東のスーパーでも必要以上に蛸が並ぶ。