MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

編笠羽衣とその幼虫、大和草蜉蝣と編目草蜉蝣など

2015年07月20日 | あらかると

昨日大町公園で撮った写真の中に、
緑色を帯びた蛾の仲間と思われる昆虫が居たが、
Net検索してもなかなか見つからず、
今日再度検索して何とか突き止めた。

下の写真のように、蛾の仲間にしては目が小さすぎ、
体長も7~9mm程しかなく、
頭部が以前に見た「編笠羽衣の幼虫」に似ていたため、
アミガサハゴロモで検索したところ、この昆虫の名が同定できた。
「アミガサハゴロモ」


巻頭の写真もアミガサハゴロモだが、
気になったのは、写真右下の小さな2mmほどの色彩のある昆虫。
これも検索には時間が掛ったが、
「ヒゲユスリカの一種」と言うことが判明した。
数例の写真とデータがあったが、どうやら名前はまだ付いていないようだ。

「アミガサハゴロモの幼虫」
当然のことなのだが、成虫と頭部が良く似ている。


アミガサハゴロモの幼虫の正面からの写真を撮ろうと、
止まっていた葉を千切って、カメラを近づけると、
パチッと音がして葉に衝撃があった。
その瞬間、アミガサハゴロモの幼虫は飛蝗のように、
意外なほどの跳躍力で1mほど先まで飛び跳ねたのである。
2mm程度しかない幼虫に驚異の世界を見せ付けられたのだ。


尾にある綿毛を利用して身を隠していると、
それが昆虫であることを見破るのは難しく、
動いているのを発見して写真を撮っていなければ、
それが昆虫の仲間であることも判らなかったことであろう。


「ヤマトクサカゲロウ(大和草蜉蝣)」
この蜉蝣も昨日撮ったものだが、
同じような緑の翅を持った陽炎は以前にも撮っており、
同じ名前だろうと過去の写真を探し出して比較すると、
触角の長さや、緑色に透けた翅には模様がなかった。
蜉蝣の背側に黄色の直線があることが決め手となり、
ヤマトクサカゲロウと同定できた。


「アミメクサカゲロウ」
以前に撮ったものだが、この写真と比較した。
似たような仲間が他にもあるようで、蜉蝣の世界もまた複雑そうである。


日本で名前の付いている昆虫は3万種ほどのようであるが、
実際には発見されていないものも多く、10万種ぐらいはいるのでは無いかといわれている。
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