キマダラカメムシ(巻頭の写真)の幼虫が生まれたので紹介。
ベランダの朝顔の葉に付いていた1mmほどの12個の、
真っ白な小さな卵(下の写真)を7月13日に発見。
ネットで卵の主を探してみると「シロヒトリ」の卵に似ていた。
シロヒトリといえば毒蛾の仲間で、特に幼虫時の毛虫に毒があり、
触れるとかぶれる恐れがあるという。
ということで・・・・拡散しないようにと、
朝顔の葉をちぎってプラスチックのケースに入れ様子を見ることにした。
下の写真が卵の拡大写真。
保管してから4日後の17日に卵の変化が見られた(下の写真)。
しかしこの時点ではまだ正体は不明。
翌日の18日、劇的な変化があり何かが生まれていた(下の写真)。
生まれたのは毛虫ではなく、カメムシのような形をしていた。
19日には歩いているものも居て、マクロで撮るとなかなか美しい模様で、
この模様から、検索を続けて昨年からベランダの柿の木などに現れていた、
「キマダラカメムシ」の幼虫と判明した。
彼らの餌として、柿の葉をちぎって入れてやると、
早速柿の葉の上に移動してきた(上と下の写真)。
さらに、林檎も食べるという情報があったので、
自家製の林檎のコンポート(瓶詰めにして保管していた)を入れると・・・
下の写真のように、口吻を刺して食べたのである。
「キマダラカメムシ」は昨年の春ごろから、時々ベランダの柿の葉に来るようになり、
秋口近くまで見ることができた。
そして今年の3月の寒い日、柿の葉はないのにベランダの壁に現れた。
もともとは日本には居なかった南国のカメムシだったため、
春まで生き延びられるのかと心配になり、容器に確保しメロンの切れ端を与え、
コタツの中で保管し、暖かだった日に自然界に戻した。
メロンに口吻を刺して吸液しているキマダラカメムシ(下の写真・2018年3月9日撮影)
カメムシの子は意外と元気でに歩き回っていたので、
やはり自然界で生きていくべく、
今日20にベランダのプランターの柿の根元に戻した。
ベランダで飛べるまで成長してほしいものである。