MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

ノコギリクワガタの川流れと、ハグロトンボ、オオウラギンスジヒョウモンなど

2015年06月15日 | 大町公園(市川市動植物園)にて

梅雨時にはありがちな天候不順が続き、
4日ぶりの大町公園となった。

公園内にある市川動植物園は月曜日が定休日となっていて、
本来は動物園や鑑賞植物園は閉鎖されているが、
今日は「千葉県民の日」ということで、施設が稼動していた。
ということで、明日が定休日となるようです。

公園内は湿度が高く無風状態だったので、
汗が出ないようにゆっくりと歩いていたが、
日の差しているところに出ると暑く、木陰出見つけては休んでいた。

遊歩道を歩いていると、
直ぐ脇を流れる湧水路で、流されながら何かが蠢いていた。
ということで、
フラッシュを焚いて撮ったものを確認すると、
「ノコギリクワガタ」だった。


クワガタ類が水面を泳ぐことはこれまで見たことがなく、
何が原因で流されているのかは不明だったが、
たまたま近くに1.5m程の枯れ木が落ちていたので拾い上げ、
流れの先に置いたところ枝につかまった。

枝を引き上げ、手で捕まえて近くの橡の木に移してやったが、
何が気に入らなかったのか、暫くは警戒のポーズをやめることはなかった。


次は、中腰で何かを撮っている初老の紳士に出会った。
レンズの向いている方向を確認すると・・・・
なんと大型の「ハグロトンボ(体長6~7cm)」で、大町公園では初見のトンボである。
「珍しいトンボですね」と一声かけ、とりあえずの1枚を撮った。


昔の田舎の川ではどこでも見られたトンボだが、
最近では余り見たことがない。
先客が去った後で20枚ほど撮ったが、
手前の草には日光が当たっていたが、トンボには当たっておらず、
そのうえ翅が黒いと言うことで、撮影には難しい条件だったが、
20枚撮った内の2枚だけが何とか使える程度に写っていた。


遊歩道で中腰で撮っていると、直ぐ後を70代の男性がゆっくりと通過した。
通過と同時にトンボは飛び立ってしまったが、
そのトンボが男性の足元に舞い降りたために、男性は歩みを止めてしまった。
そしてトンボをじっと見詰めていたので、
「大町公園では珍しいトンボですよね」と声を掛けると、
「久し振りに見たよ、何十年ぶりだろう」としみじみ見入った後・・・・
さらに、
「写真は撮りましたか?」と・・・「ハイもう十分に」と私。
すると、
「私が通ったことで逃げてしまったようなので」と詫びる言葉が続いた。
マナーレスの多い高齢者が多いような気がする昨今、
秀悦のマナ-を知る紳士に出会ったのである。

十数年前に個人で欧州を旅行したときのロンドン市内で、
私の余所見でサラリーマン風の現地の人にぶつかってしまった。
もちろん私は「アィムソーリィ」と言ったのだが、
その言葉よりも先に相手の「アィムソーリィ」が耳に入ってきたのである。
そのときは、「流石に紳士の国は違う」と感心したものだが・・・・
同じような思いを上記の70代の男性にも感じることが出来た。


吸水している「ヒカゲチョウ」も今年初見だった。
吸水していると言うことは、雄のヒカゲチョウなのであろう。


遊歩道を2周して出口に向かっていると、
やや大型のヒョウモン蝶が目の前を通り近くの葦の葉に止まった。
翅を広げた状態では、「やや大きいヒョウモン蝶」としか思わなかったが、
翅を閉じたときに、これまでには見たことのない裏模様が目に入ってきた。


Net検索をして様々な検証を試みた結果、大きさなどから、
「オオウラギンスジヒョウモン(大裏銀筋豹紋)」と判明した(巻頭の写真)。
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