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ROSSさんの大阪ハクナマタタ



近所の干潟に飛来したケリ(日本ではチドリの仲間で最大種・全長36cm)の写真と一緒にバードリサーリニュースの記事からケリの手段防衛行動について紹介しましょう。<・・・>が引用部分

 <ケリは中国北東部から東南アジアにかけて分布し,日本では東 北地方から西日本にかけて局所的に生息している。1950年代には東北地方と 関東北部でのみ繁殖が確認されていたが, 1970年代から太平洋側を中心に西日本に繁殖圏を拡大 し,近年では九州北部でも繁殖している>

 <主に平野部の農耕地や河川敷に生息し,草丈の低い湿 地や草原で採食する。主な餌は地表や地中の小動物で、繁殖期には数つがいのテリトリーが密集したコロニーを 形成して営巣するが,単独つがいでの営巣も見られる>

 <繁殖期は3~8月で一夫一妻制。平均2.1haのテリトリーを つがいで防衛し、抱卵は雌雄 が交替で行う。孵化後ヒナは巣を離れ,両親に先導されて テリトリー内を移動しながら自力で採餌する。両親は養育 行為として抱雛,防衛行動を行う>

<ケリの抱卵は約28日で,ヒナは孵化後2日以内に巣を離れる。孵 化後15日前後から幼羽が生え始め,小さな肉垂や翼爪も 確認できるようになり、孵化後44日前後には飛べるようにな ってテリトリーを離れる。孵化成功率は約45%,養育成功率は 約65%,全体の繁殖成功率は約30%>

 <7月下旬以降,繁殖活動が終了したつがいや家族群は10 羽ほどの小群で生活する。10月以降,積雪地 では多くの個体が南下するが,越冬する個体も見ら れる.南下した個体は2月下旬頃に繁殖地へ帰還する>

 <親鳥が捕食者をモビングして巣やヒナを防衛するのは 多くの種に広く見られる習性で、中でもケリ属は特に激 しい防衛行動を行うグループの1つであり,時にテリトリーが隣接する複 数のつがいが協力的な防 衛集団を形成する>

<ケリの防衛対象は、捕食者となり得 る大型鳥類やヘビ類から,脅威となり得ない小型鳥類,さ らにヒトまで多種多様であるが,特に猛禽類に対して集団 防衛が頻繁に起きていた>・・・確かにケリの営巣地近くを歩いていて攻撃を受けた経験があります。

<集団防 衛は捕食者の撃退に効果 的で,防衛に参加する個体 数が多いほど確実に捕食者 を撃退でき 、ケリはより集中したコ ロニーを形成することで集 団防衛という高い防衛力を 得て,捕食者を効果的に撃 退していると考えられる>・・・以前NHKの「ダーウインが来た」でも放送していましたね。



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