平凡社の「日本の野鳥590」によれば、コイカルは冬鳥として西南日本に渡来とあります。・・・右端がコイカル、あとの2羽はイカル
<雄成鳥は頭部から顔、喉にかけてはすっぽりと黒く、紺色光沢がある>・・・右のイカルの小型野鳥なのでコイカルと命名されたのでしょう。
<雌の頭部は黒くなく、暗灰褐色。翼は風切りの羽根先が白く三列風切りの上2枚が暗灰褐色>・・・このコイカルは♀
<クチバシは橙黄色で先は黒い>・・・一方、イカルのクチバシは、先端まで橙黄色ですが、コイカルよりも色がやや薄いよう。
コイカルの背後はシメ(全長19cm)。イカル(23cm)よりもやや小型なので、えさ場で遠慮しているようにみえます。
コイカルは北日本(東北地方、北海道)に渡来しない冬鳥なので、北日本のバーダーには馴染みが無い野鳥です。・・・コイカルの暗灰褐色は保護色となっていて、落ち葉の中で目立ちません。
コイカルの初列風切羽、その先端が白いことがよく判る後ろ向きの写真。左のイカルには無い特徴です。
コイカルは、風切羽の下の脇が薄黄色で、イカルには無い特徴となっています。
ほとんど目立たない日陰で餌を探して食べていましたが、一瞬だけ日当たりの良い場所に出てくれました。