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ROSSさんの大阪ハクナマタタ



昨日に続き、バードライフインターナショナル(東京)の記事「鳥の秘密:性生活が明らかに」の続きを、近くの池に渡来してきているミコアイサと一緒に紹介しましょう。<・・・>が引用部

<鳥類とヒトを含む哺乳類では、新しい生命の始まりに違いがあります。哺乳類は1個の卵子を受精させるには1個の精子だけで良く、ここから新たな生命が始まります>

<ところが鳥類では、排卵直後から胚盤の中に数個の精子(厳密には精子の数だけの核)が含まれているのです>

<実験で精子1個だけを鳥の卵子に入れてみました。それだけで十分受精できるはずですが、それに続く胚発生は起きなかったのです。そこで、より多くの雄の精子が卵子に入るようにすると、受精と胚発生の両方が得られたのです>

<この場合、余分な精子は「ヘルパー」の役割を果たしており、胚発生が起きるのに不可欠な存在ということが判明したのです>

<鳥の雌が複数の雄により受精させられ、そして複数の雄の精子が卵子まで届いたら、その中から最も競争に強い精子だけが選ばれて受精するのです。それ以外の精子はヘルパーとして雌の受精を助ける働きをするのです>

<従って乱婚によって誕生する鳥類の命は、どの雄の子孫か判らないのですが、集団がより多くの強い子孫を残すという意味では報われるのです>

<今まで多くの解釈が発表され、明確な説明ができていない雌の乱婚は、次世代に遺伝子を届けようとする集団の利益のためと解釈できそうです>・・・ミコアイサの雌

カモなど鳥類は、環境の激変などで乱婚相手が不足すれば絶滅を早めるのでしょうから、「貞操を守れ」とか「乱婚の非難」などをしてはなりません。勿論、人間には当てはまりませんので誤解の無いようにお願いします。・・・ミコアイサの雄

 



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