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ROSSさんの大阪ハクナマタタ



バードライフインターナショナル(東京)に「鳥の鳴き声」という論文がありましたので、昨日に続いて大阪城のヒレンジャクと一緒に紹介しましょう。<・・・>が引用部

<幼鳥が親鳥に助けを求める際には、注意を引くために翼をバタバタさせながら、小さなうめき声や甲高い声を発します>

<この声は強くはありませんが巣の近くで、はっきりと聞き取ることが出来ます。幼鳥は巣立ち後にも頻繁にこの声を使い続けて親鳥の注意を引こうとします>

<野鳥が群で飛ぶ時や、お互いに呼び掛けたい時、良い餌のある場所の情報を共有する時に使う接触声は‘鼻歌’に似ていますが警戒音ほど鋭くはなく、適度な強さの甲高い音となります>

<また鳥には飛翔中にのみ使う非常に音楽的な声があり、この声によって他の種との区別が明瞭となるため、特に渡りの時期に顕著となります>

<さて、人間にとって鳥の朝の囀りは気持ちの良い目覚めの合図となりますが、彼らは自分が健康であることをアピールしているだけなのです>

<鳥は主に日中に食事をします。まだ餌を取っていない空腹な早朝は、彼らが最も弱っている時間帯です。その条件下でのさえずりは、自分の健康と力強さを雌に示す雄のセックスアピールと考えられています>

<さらに鳥のさえずりは、詩人や作曲家に刺激を与えています。ビバルディは協奏曲「ごしきひわ」を作曲、ベートーベンの交響曲第6番「田園」の第2楽章は、サヨナキドリとウズラを模した音が組み入れられ、ワーグナーも「オペラ・ジークフリート」に「森の小鳥」の歌を加えています>

<さえずりから鳥を識別するには、まず野外に出て彼らの美しい音楽を聴くことです。鳥のコーラスの微妙な違いを聞き取ることが出来るようになれば、新しい交響曲が作曲できるようになるかも知れません>



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