バードライフインターナショナル(東京)のHPに「鳥の秘密:性生活が明らかに」という論文がありましたので近くの池に渡来してきているハシビロガモの飛行写真と一緒に紹介しましょう。<・・・>が引用部
<1960年代末まで鳥類は一夫一婦制だと思われていました。実際に、ほとんどの動物の雌は1頭の雄とだけつがいになり、貞操を守るというのが当時の社会通念でした>
<ところが1962年、ウェイン・エドワーズが著書「社会的行動に関連する動物の分散」で、動物は一緒に暮らす集団の利益のために行動するという考えを発表しました>
<1970年代半ばから1980年代にかけて動物行動生態学が進展するのに伴い、特に雌における性的な一夫一婦制は基準ではなく例外であることが明らかになりました>
<またDNA分析技術により、父系を確定することが出来るようになり、乱婚が利益をもたらす動かぬ証拠が出たのです。確かに次世代に遺伝子を届けようとするのに乱婚に勝る方法はありません>
<性選択のプロセスを受精前(例:配偶者選択)と受精後(例:精子競争)の両方で理解することで、かつては説明不能とされていた現象も説明できるようになりました>
<(ハシビロガモなど水中で交尾する)カモの雌は、複雑な形状の膣を有しており、一部のカモは膣と子宮との間に3つの側室があり、好ましくない雄の精子を寄せ付けないための仕掛けだと考えられています>
<雌のカモが無理に受精させられそうになった時、雌は自分の意思で(膣をギュッと締める?)、雄の生殖器を側室に導くことができ、受精を避けられるのです>
<雌は受精を望むパートナーの生殖器だけを子宮に受け入れ、その雄の精子が卵子に届くのです>が、受精までにはさらに複雑なプロセスがあるようです。・・・ハシビロガモの雄
つづく