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ROSSさんの大阪ハクナマタタ



梅雨の休日、大阪阿部野橋から近鉄電車に乗って40分、初詣の人出で有名な橿原神宮まで散歩に行って来た。



橿原神宮の創建は1875年(明治8年)奈良県が教部省に対し、神武天皇即位の地である畝傍山東南の橿原宮の旧地に神宮創建の請願をしたのが始まりである。



神武天皇即位紀元2550年に当たる明治23年、橿原神宮の宮号を明治天皇が宣下し創建が成ったので、116年の歴史しかない新しい神宮である。

橿原神宮前駅から神宮に続く駅前道路を10分くらい歩くと木造の第一鳥居が見えてくる。



その鳥居を超えると正面には広大な表参道があり、真ん中の主道の左右に副道が走っているのが特長である。

この主道から拝殿までは細かな砂利が敷かれていて、歩くたびにサクサクと鳴る音は神社らしい厳かな雰囲気であるが、少し歩きにくいのが難点である。

第二鳥居まで150mくらい、そこから拝殿の入り口である南神門までさらに100mばかりあるので結構な距離である。



後で調べてみると、橿原神宮の敷地は50万㎡という広さがあるので、正方形と仮定すれば縦横700mということになる。

表参道は南神門前の広場に突き当たり、広場の右が南神門、左が深田池である。



深田池の奥の森は、川鵜の営巣地となっているようで鵜の声がやかましい。

南神門には、紀元2666年と掲示があったので、偶然に6並びの年に参拝することになった。



つぎのぞろ目は2777年、あと111年間も待たなければならないことになる。

私のDNAを受け継いだ子孫が、111年ごとに参拝してくれれば、無上の喜びというものであろう。

南神門を入ると、これまた広大な外拝殿前広場があり、門から砂利敷きの広場を100m近く歩いて、やっと外拝殿まで到着する。



この外拝殿は、紀元2600年の記念祭の直前、昭和14年に完成した建物で、内拝殿前の広場を囲む回廊が美しい。



外拝殿の奥に内拝殿、幣殿、本殿とあるが、一般の参拝客はここで参拝することになる。



橿原神宮は、旧官幣大社で祭神は神武天皇と皇后媛蹈鞴五十鈴媛命の二柱で、祭神を祭る本殿は、明治23年に元京都御所の賢所を移設したもので重要文化財に指定されている。

日米開戦の直前の昭和15年、紀元2600年の記念事業として隣接の橿原森林植物園に全国各地から奉献された樹木が植樹されたが、今では我国の森林植物の三分の二を占める素晴らしい人工の森になっている。



橿原神宮は、祭礼に際して天皇により勅使が遣わされる日本に16しかない勅祭神社の一つであり、2月11日の紀元祭に勅使の参向があるという。

勅使館への入り口




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