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東京電力福島第1原発の地下水が広範囲に放射性物質で汚染され、海にも流出している問題で、東電は5日、2号機タービン建屋近くの観測用井戸で5日に採取した水から放射性セシウムが1リットル当たり960ベクレル検出されたと発表した。前回調査の7月31日と比べて約15倍に上昇。ストロンチウムなどのベータ線を出す放射性物質濃度も約47倍に急上昇したという。
東電によると、この井戸はこれまでに掘った中で最も西の内陸側にあり、タービン建屋からの距離は約100メートルで、東の岸壁からは約55メートル離れている。セシウムが1リットル当たり23億5000万ベクレル検出されたトレンチ(ケーブルなどの配管用トンネル)からは、北約5メートルに位置している。地下水は西から東に流れており、放射性物質がどのように拡散しているかは不明で、東電も「濃度が上昇した原因は分からない」としている。
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福島第一原子力発電所1~4号機タービン建屋東側観測孔においてトリチウムおよびストロンチウムが高い値で検出されたことについて、その後の状況についての続報です。
地下水観測孔No.1-5(地下水観測孔No.1-3の西側)について、本日(8月5日)に採取した水のガンマ核種および全ベータの測定結果が取りまとまったことからお知らせいたします。
ガンマ核種および全ベータともに前回と比較して高い値が検出されました。
<地下水観測孔No.1-5>
・8月5日採取分:セシウム134 310 Bq/L
セシウム137 650 Bq/L
全ベータ 56,000 Bq/L
・7月31日採取分(お知らせ済み):
セシウム134 21 Bq/L
セシウム137 44 Bq/L
全ベータ 1,200 Bq/L
なお、明日(8月6日)再度、当該観測孔の再サンプリングを実施し、分析を行う予定です。