周囲にウガンダのひと スリランカ フィリピン のひとがいる。四人とも男性です。
共通するのは 実によく働く 日本人の2倍近く働くこと。
今日は ウガンダのカシムの話をします。カシムは真っ黒です。50代だけど とても若く見える。
... 何かの理由で壊れてしまった気の毒でどうしようもない日本人をつかって仕事をしていて わたしはいつもカシムはえらいなぁ 申し訳ないなぁと思っています。
彼はイスラムなので 豚肉は食べません。豚肉を料理したフライパンでつくった料理も食べません。ラマダンのときは昼間 どんなに暑くても飲まず食わず 日が沈んでからは飲んでも食べてもいいそうです。
彼には妻が5人います。いや いたというべきか.... ひとりは母国ウガンダに 4人は日本人です。子どもは6人いて みな アメリカンスクールに出して 留学させています。
一番 上の子は英国で医師をしているそうです。
4人 妻がいるといっても ハーレムではありません。結婚してキャンセル(離婚)して結婚してキャンセルしてを繰り返しているのです。
カシムのすごいところは 離婚して はいさよなら ではないこと みんな 友だちとしてつきあっている 一番最初の奥さんからも1日に何度も電話がかかってきます。
そして 離婚しても 妻たちは 生活保護も母子手当ても受けないでやってゆくこと そういうの恥ずかしいでしょ とカシムは言います。
もうすぐ 三番目の奥さんとキャンセルして 四番目の奥さんと結婚する そのときは結婚式に読んでくれるというのでたのしみにしているのですが
三番目の奥さんは納得しているそうです だって紙一枚じゃないの ぜんぜん変わらないよ とカシムはカラカラ笑うのです。
四番目の奥さんとももう20年 一回も結婚したことないひとなので かわいそうだから結婚するのだそうです。
そして 結婚式の段取りをしてるのが 一番目の妻との子である英国のお医者さんだそうで... おおらかというか はちゃめちゃ というか....
そのカシムに 担当直入に 幽霊はイスラムにもいるか? と訊いたら
カシムは 夜 電気を全部つけて テレビつけて リビングで 寝ているというのです。
どうして? さびしくてたまらないですね 戦争のこと たくさんでてくるから こわいから 暗くしない
と言ってました。どうも 戦争で けっこう 殺したりも 死ぬめにもあっているらしい。
話はかわるけど スリランカのクマラさんも 言ってた ... 内戦で ... 骨がゴロゴロ 10年以上前イランからきた アリも言ってた。日本にくるまえ
軍隊にいたって ... それから フィリピンからきた ジャイメさんのおとうさんは どうやら 元日本兵らしい...
戦争や死ととなりあわせで生きてたひとが 日本に働きにくる..... 日本のこの平和は なんてありがたいんだろう。
さて 元にもどって カシムが言うには 国に帰って みんなが集まるとき 子どもに死んだ人がのりうつって 子どもの口を借りて
しゃべるんだそうです それがとても怖い と言っていた。日本でも 最初の奥さんのおかあさんのお骨をお寺にあづけっぱなしに
していて ウガンダから帰って お墓に納めたとき カシムは 足がなぜだか動かなくなって お墓のある山に登れなくなって
すごく怖くて 車に戻って 震えていたそうです。ほっておいたから おかあさんが怒ってる そう聴かされたカシムは なんとか
山にのぼり お線香をあげて お祈りしたら 気持ち悪いのが パタっと止まったそうです。
まぁ どこでも おなじようなものですね。
わたしは なんども 亡くなった方を見ましたし 感じましたし 語るときは なにかが 降ってきます。
カシムは 子どもは あたまがわるいから 憑依されるんだといった たしかにそうなんだけど 降ってくるひとは せこくない
こびない 無我になれるひと だって思いたいですね ほんとのことはわからないけれど。
、