肥田憲夫さんの遺書はある意味で フクシマを予見していました。そしてその先も。官僚や政治家がなぜこの期に及んでしぶとく 原発をあきらめないのか うそにうそをかさねて国民をあざむこうとしているのか 見えてきたように思います。私たちはなんとして原発を止めなくてはなりません。聴いてまとめたものですが 耳もあたまもわるいので 時間のある方は ユーチュウブでじっくりお聴きください。
労働者差別
電力会社は社員には 「こことここには絶対近寄るな 白血病や癌になる」と教育する そして 「下請け業者 工事会社には 安全だといえ。」という。一般労働者は人間あつかいされない。社員とおなじような教育をしてほしい。
労働基準監督署は「日本の原発は安全である」という理由で被爆したひとの書類さえ受け取らない。。1992年 医者 弁護士 近所のひとで 救済センターを設立しました。2000人以上のひとが相談にきている。カンパだけで運営している。何度も挫折しそうになった。被爆したひとは地元で隠したい気持ちがある。やっと140人の診察が終わり 原発労働者がガンになるということを国はやっと認めた。
国はあたらしい原発を誘致するとき、雇用の創出というが 労災が起きるとそれができなくなるので 労災を認めたくない。日本の原子力行政は行き当たりばったり 毎日でてくる放射性廃棄物を持ってゆく場所もない。トイレのないマンションといわれる。イギリス・フランスで再処理した高レベル廃棄物がどんどんどんどん帰ってくる。はんぱな量ではない。
なぜ日本は原発をつくろうとするのか!?
電力が足りないからではない。電力はあまっている。NHKがアメリカの高校生にアンケートをとった。日本は核兵器を持っているか?70パーセントが 日本は65tのプルトニウムを持っているから核兵器を持っていると答えた。65tはナガサキに落とされた原爆の60発分。日本は 20年前に決めたのでまだもんじゅでプルトニウムを抽出している。官僚は一度決めたことはやめない。プルサーマルをつくろうと一生懸命だ。 世界中の目をごまかすために原発をつくっている。プルサーマルを研究したひとは 人が死のうがぢうしようが自分の研究したものをカタチにしたいのだ。
原発をやめるとエネルギーはどうなるか
ソフトエネルギー( 代替エネルギー)というが わたしはこれからの主力エネルギーだと思っている。 世界中で海外で原子力でないソフトエネルギーの設備を トウメン ミツビシ サンヨウ などがつくっている。ソフトエネルギーの技術力は日本が世界一である。 再興
エネルギーははいて捨てるほどあるが 電気事業法 という法律がそれをつかわせなかった。今の法律ではたとえ親子であっても余った電力をわけると法律違反になる。つかまってしまう。三年前(当時)ようやく 個人があまった電力を電力会社に売れるようになった。電力は独占企業になっている。1メートルほどの用水路があれば5軒の電力をまかなえる、水はもどるし 熱くはならない。350万円で どんどん輸出しているのに 国内で使わせない。こんなおかしいことがあるだろうか。
全国で 行政訴訟をやっているが なかなか勝てない。北陸電力地下発電所 参考人として裁判所のひとにあたらしい原発ほど危ないとつたえた。とても熱心にきいてくれた。判決が12月にあるはずだったが 8月にのび 敗訴。やめた書記官から聞いた話。その裁判官は相当つっこんだ判決をするつもりだったが 裁判長を代えられてしまった。こういう汚いことをする。 国民は裁判は正当にされると思っているが 実はそうでない。裁判の結果は決まっている。裁判長は最高裁 出世の方向しか見ていない。
差別について
救済センターに24歳の女性から手紙がきた。わたしも映画や小説では涙のあとのある手紙をみたことがあるが実際に見たのははじめてだった。東京に出て 職場で恋愛して 結納までいった。ところが向こうの親から婚約を破棄された。「わたしのどこがわるいのか なおすからおしえてください」「おまえはどこもわるくない。ただ 運転している敦賀の原発のそばで10数年育った。だから 白血病の子ども 孫 の顔は見たくない...」ということなのだ。 たしかに原発の周辺では白血病がふえる。この女性が自殺でもするのではないかと 女性弁護士に話を聞いてもらった。「ふたりでただ泣いただけです。」
そのひとから1年前連絡があった。「同窓会で故郷に帰ったら 同じような境遇のひとがふたりいました。」こうしたことは全国的におきている。柏崎原発ちかくの保健婦さんが来て話した。「水頭症 白血病 知能の低い子がふえています」
原発というのは事故とか病気だけではなく こころの問題まできている。教育問題までおきている。 年に一回作文コンクールがある。ある子どもが 「前はみんなともだちだった、となりの子ともあそんでいた。でもおとなたちが原発賛成派 反対派に分かれてからあの子とは遊ぶな この子とは遊ぶなということになってさみしい。」なんの変哲も無い文章である。コンクールの前日 校長がやってきて 原発のことは作文に書いてはまずいと校長自身が書き直してきたものを持ってきた。当日 その子は 自分の書いていることは間違っていないと思ったので自分の書いた文章を読んだ。すると 校長が親のところにきて脅した。「お宅の子ほど素直でない子はいない。内申がわるくなってもいいんだな」
原発推進はだれがしているか 得をしているか
プルトニウムをあまりにももちすぎて それを隠しようがなくなって 電源三法でお金をばらまき原発をつくらせる。 二基150億円交付金がおりるが 使い道はきまっている。 道路 箱物 その年のお金はその年のうちにつかわなければならない。建物がどんどんたって そのうち維持管理ができなくなる お金が無い もう一回お金がほしい 増設を申し込む 得をするのは 土建業者です。
マスコミ
テレビに出ると 電力会社が神経をとがらせている。全国ネットではなく地方局である。先日 静岡テレビで 東海沖地震の起きるというところにある浜岡原発の危険性を述べた。国会議員 に説明することになって 原発定期検査でなかに入ろうとしたが 中部電力はどうしても入れなかった。 わたしは 浜岡をつくる側だったのでどこが危険かよく知っているからだろう。暴こうとするのではなく どこが危険か
六ヶ所村
いったん決めたら 官僚はやめない。これは国民が声を出さないから。市民運動は特別のひとがやるのではありません。
最終処分場が六ヶ所村に決まったわけではない。日本原燃と知事の約束で再処理工場をつくるときの約束は最終処分場にはしないということだった。けれどもなしくずしになってしまうのでしょうね。
核兵器は怖いですよ。高純度のプルトニウムをすでに東海村でつくっている。どうするのでしょう。日本は核兵器を持たないというが わたしは準備だけはしておきましょうというのかなと思っています。さもなければ 高純度のプルトニウムなんて なににつかうというのでしょう。
泣きたくなるようなことがこれからもあると思います。みんなでがんばりましょう。
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