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" AS SLOW AS POSSIBLE AND AS FIRST AS NECESSARY "

宇宙の歯車が噛み合う時

2020年09月12日 | 日記

 我々の身の回りに起こる出来事には時々不思議だと感じる事が起こる。僕はこういった現象を宇宙の歯車が噛み合った時の現象だと理解している。

 昨日は仕事が終了したのが夕方の7時、携帯で日の入時間を確認すると7時10分と出ている。仕事が終了したので気分の修正の為にジョギングをして汗を流そうかと思っていたが、もう直ぐ辺りは暗くなり闇に包まれてしまう。僕のジョギングコースはパリセィドインタースティツパークという南北に長い森の中のハイキングのトレッキングコースで陽が落ちると不気味で非常に危険なコースではある。行こうか止めようか少しだけ迷ったが、迷うなら行くとして公園の森の中の駐車場にランクルを停めて日が暮れた薄明かりのトレールを走り出した。

 一時間程薄暗い森の中を走りぬけ駐車場のランクルに戻った時には既に辺りは真っ暗闇であった。ランクルのハッチを開けて汗を拭き水を飲んで着替えようとしていると、いきなり後ろから太い男性の声が…、エクスキューズミー、キャンナイアスクサムシン? ここからステイッアウトルックまでどれ位の距離があるかご存知ですか?とハイキングの格好した紳士が聞いてきた。その場所までは5マイル(約8キロ)ある。聞くとそこに自分は車を停めており、ここまで歩いて来たのだが予想以上に長く陽が沈んでしまったとの事。そこに自分で戻るには暗い森の中の今来た道を戻るしかないのである。廻りを見ると森に囲まれた真っ暗な駐車場には我がランクルしかない。

 遠回りになったがスティッアウトルックの駐車場までランクルで送ってあげた。最後に何かを差し出そうとしていたが丁寧にお断りした。困った時はお互い様だよ、僕とランクルが役にたって良かった。グッドラック! それにしても不思議だ。今日は走ろうかどうか迷ったが、走って良かったのだ。もし僕がこの時間にここに来なければ彼は闇中を彷徨い途方に暮れていたではないだろうか。そう思うと、結果的に彼を助ける為に僕は今日ここに導かれたのである。まさに宇宙の歯車が意図されて噛み合っているようで背筋がぞくぞくした。

 暗い夜の帰り道を運転していると、前方にニューヨークマンハッタンのワールトトレードセンターのツインビルの敷地から追悼の光の光線が空高くまで伸びているのが見える。今日は9月11日の追悼日である。災いは忘れた頃にやってくる。そういった意味でも惨事を追悼し継続して思い出す事は小さな事ではあるが平和への貢献に繋がるのではないだろうか。自宅に着いて彼を乗せた後ろの座席を見てみると、彼が使用していたであろうマスクがころがっていた。これは、今日の出来事を忘れないように、と示すなんぞの意図ではないかと思った。あのハイカーの正体は森の妖精だったのかも知れない。

 


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