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ロクマルを駐車スペースに停めてギアをローに入れたままクラッチを踏む。ハンドブレーキを惹いて、ヘッドライトを消す。イグニッションのキーを手前に廻すとノイジーなエンジンサウンドは、ドロン、ドロン、ドロンと動きを止め辺りに静かさが訪れる。
キーをポケットに突っ込んでドアを開けると、漂ってくるガソリンの匂い(香り)。さっきまで激しく騒いでいた機械(2Fエンジン)はその放熱と共に静けさの中に解けていく。
ロクマルから降りて緑の中を歩き始める。
先程まで30度を越す暑さのセドナの渓谷に身をおいていたのが信じられない。
同じ太陽の下、同日でも僅かな移動を加えれば人の感じる感覚も変わる。
ここは標高6420フィート(2000メートル)の高地
場所はセドナとフラッグスタッフの間の森、
峠ではない、高原のエッジである。
太陽エネルギーが植物を育成し、その恩恵を分ける姿。
これは、毛虫の巣
毛虫って可愛いよねっ。
針葉樹林からもれる柔らかい光を受けて咲き誇る草花、
大地に存在する色は実に刺激的で同時に癒される。
僕は花を見なければ生きていけない人間なのだ。
しばらく森の中を歩くと渓谷を見下ろせるパノラマが広がる。
先程ロクマルで疾走して来た谷間の道が見える。
この渓谷の向こう側にあるセドナの街からここまで一気に走ってきた過程を回顧する。
この道(ルート89A)のドライブは最高!であった。
セドナの岩の芸術を左右に掻き分け、
迫りくる狭道のヘアピンカーブをブレーキを踏む事なく、
4ー3-2、
3-2-4、
ギアチェンジのみで走り抜ける。
直線では他車に道をゆずり...
体で空気抵抗を楽しむ(笑)
最後のヘアピン連続上り坂、
ロクマルはこの坂を楽々と登り切った、
...
楽しかった、走りの世界!
ランドクルーザーを駆る事の喜び
充実感と満足感に酔っているところなのだ、
走りを楽しんだ後のガソリンの臭いプンプンも、楽しいな!
私もブレーキを踏まずにシフトだけで走り抜けるの好きです。ヨンマルだからたいしたスピードにはならないけれど(笑)。
でも、車を操る楽しさってスピードや力じゃなくて、愛車とのスムースなコミュニケーションなんだと思う。
クルマを駆るって感覚でしょうか、
マニュアルランドクルーザーの醍醐味ですね。