薄暗い飛行機の機内で秋号の Overland Journal に目を通していた。誌内の記事には中央アジアの Giorgia や Himalaya の Nepal そして、中近東にある Sinai 半島の駱駝旅行記などが紹介されている。キャビンアテンダントからブラックコーヒーを手渡されて席の正面にあるモニターのパネルに手を伸ばす。パネルには現在飛行機が上空の何処を飛行しているかという飛行マップがあり、地上に見える景色が何処なのかを土地の名称と一緒に示すグーグルマップの様な機能がある。この機能を使ってOverland Journal の記事をたどりながらそのルートを実際に見つけてみたり、その地域を拡大したり縮小してみたりする事を楽しんだ。大きく道を外れて東西南北への道草もやってみた。Takla-Makan 砂漠を東西に横断する道を確認したり、Alaska の Yukon 周辺のルートも追いかけてみた。これらのテクノロジーに庶民が容易に触れる機会に恵まれている良い時代に成ったものだと感嘆した。飛行機の窓の下に展開する景色や人工衛星を経由して映し出されるリモートエリアの光景等に対する関心をテクノロジーが発展してアクセスが容易になった今と今後に更に関心を深める事は好奇心を研磨する一つの方法だと思った。好奇心は意識して磨かないと錆び付いてしまいそうです。次回また機会があれば上空で Sahara 砂漠を廻ってみたいと思っています。