東の空から眩しい太陽が昇ってきて生命力のある光を提供してくれる。朝の涼しい空気が暖か暑い夏の空気と入れ替わるこの時間、森の中を這う道上には黄金の破片がちらばり眩く光って揺れる。この朝の黄金を追いながら風そのものとなって森を自転車で思いっきり駆け抜ける時、思考は停止するが感謝とか生きてて良かった(英語ではグレースフィーリング)という恍惚感に満たされる。この朝の黄金の世界を彷徨う事が自身にとっての生命エネルギーを充填する装置なのでその機会を大切にしている。
しかしながら、朝の黄金は何時でも容易に味わう事が出来る訳ではなく、幾つかの条件が満ちる必要がある。天候に恵まれ、時間を取る事が出来、体が健康であり仕事や家庭内が制御され前向きな心が駐在しなくてはいけない。即ち朝の黄金を堪能するためには以上の条件を獲得しなければならないという事だ。だからその為に努力しているのか?と問われると、実は意識した努力は全くしていない。ただ楽しんで休日に早起きして自転車で出かける行為そのものが天候を含めた以上の条件を満たしてくれているのだ。