ロクマルでいこう、60でGo!

" AS SLOW AS POSSIBLE AND AS FIRST AS NECESSARY "

些細なる道具

2017年05月29日 | FIELD NOTE

 ニューヨーク州の北、カナダとの国境を分けるオンタリオ湖の周辺を廻って来ました。この辺りを走るピックアップトラックの多くは錆に侵食されて穴だらけです、そのトラックの有り方が長い冬を強いられる地域である事を知らせてくれます。冬が終わって暖かくなるとナイアガラの滝をはじめ豊富な水に恵まれるこの地域には多くの観光客や淡水魚を求めてフィッシャーマン達が集まります。夏の有り難さ、暖かい事の恵みを感じさせられる期間でした。

 

 今回の旅の帰路には Binghamton の街から南東に走る17号線を抜けました。ここは Roscoe の町を中心としたフライフィッシングで有名な地域(アメリカのフライフィッシングの発生の地)です。時は夕方の6時過ぎ17号線は山の渓谷に従って緩いカーブを描きなら走っています。走るクルマから川を眺めていると腰まで水に浸かったフィッシャーマン達が優雅にフライロッドを振っている光景を沢山目にする事が出来た。そういった光景を観ながら色々と感じる物があった。それは大自然との接点に人が振る一本の些細なロッドはまるで人と自然界を繋げるアンテナの様だと感じた。このロッドを川の中で振る事によって人間と自然に接点がもたらされる。行為は釣りだが本質は大自然との一体化を喜悦していると感じた。

 大自然と触れ合う時に用いる些細な道具。アウトドアで使用する道具というのは人が大自然と繋がる為の媒介物であり、道具のあるべき姿というのは人がそれを活用する事によって大自然(宇宙)に溶け込み一体となる。というのが道具の本来あるべき本質ではないかと思わされた。

 

そういった内容を頭の隅に置きつつ、

 Overland Expo West 2017, The Four Wheel Drive

四駆も道具です。

 

コメント
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