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1972 Toyota Landcruiser FJ40

2016年12月27日 | LANDCRUISER

 

1972 Landcruiser FJ40

 1972年型のランドクルーザーFJ40オリジナル。エンジンはオーバーヒートを起こすのでオーバーホールが必要で、ブレーキも危険な状態だというが外観の塗装や内装はオリジナルを維持している。ドアとルーフは無いがエンジンと足回りをきちんと整備したら最高のスリーパーとして日常の足となるはずだ。レストレーションされて高価になったランドクルーザー40の市場にあって、オリジナルで錆が少なく書類も整っている固体は希少である。まだまだこういった車体が残っており時々市場に出てくると言う事は希望である。準備資金と機会が合えば希少なノンリストアなFJを手に入れる事は可能なのである。但し課題はそこからで、きちんと整備して走らせ維持を継続出来るかが課題となる。つまり古いFJを購入する事は金の問題であるが、そこから先の未知の世界は生き方も問われる世界なのである。

 

  1972年はオイルショック(オイルクライシス)の起こる前年、当時の原油価格は$3であった。1973年の秋のオイルショックで原油価格は$12と高騰した。そんな背景を読みながら古いFJを観る、或いは古いFJを観ながら当時の情勢を想い浮かべる。原油価格$12は当時社会に暗い未来と混乱を招いた。しかし、今振り返ると何でも無かった様に時代は過ぎている。何時の時代も人の世は何でも無いような事を大事に捕らえているのかも知れない。きっと数年先には今の世相を人々は客観的な眼で見る事が出来るのではないだろうか。古い1972年型のFJは鉄の機械でありながらそういった近代の歴史を観てきており、それを我々に伝えている。

 

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