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内的蓄積 外的蓄積

2014年12月08日 | VINTAGE CARS

 “蓄積” という言葉に対して感じた事があるので自身の中にまとめておきたい。

 旧車と呼ばれる古い車と新しい新車、いったいどちらが多くの蓄積を持っているのであろうか?と。

 

 分かりやすくランドクルーザーを例に出す。

 新車の200はネームバリューと共に、技術的や構造的にも多くの蓄積を持っている。それはランドクルーザーという車種の歴史が半世紀以上に及ぶので、日本車としては深い蓄積の先端にある存在であるのは分かりやすい。

 

200には多くのビジブル(目に見える)な最新技術が満載されている。

外的な蓄積を蓄えている。

 

 一方、40となるとどうであろうか?200と比べると明らかに物理的な蓄積は無い。しかし、40はこの世に存在した時間の長さ故に年季が入っている。つまり、40に有って200にはないもの。それは、この世に長く存在しているが故に多く愛された実績が存在している。あるいは愛情が蓄積されていると語る事が出来るのではないだろうか。

 

40の持つ蓄積はインビジブル(目で見ることは出来ない)。

それは、愛されて来たという内的な蓄積である。

 

 こうして見ると、ランドクルーザーという車種をくくると、そこには2種類の(内的.外的)蓄積が絡み合っている。そして、それらの蓄積を総合して車種が持つ伝統として理解する事も出来る。

 また、200的蓄積は工場の生産ラインで出来るものなのだが、40的な蓄積は現在の工場で生まれる事は無い。それは時間(年月)と人々によって築かれるものであるからだ。

 こういった理解があると(やや屁理屈的かもしれないが…)自信を持って40をはじめとする古いランドクルーザーが良いという風に語る事が出来る。そして、何が良いのかをも説明が付く。そこには最新設備の工場では決して生産する事が出来ない蓄積という実績を持っているからである

 

先週末、ある旧車のコレクターの現場を訪れた時にその場で感じた所感をまとめてみました。

 

 

コメント (2)
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